8月はブエノスアイレスの冬に当たるので停電もあまりなく、比較的安定したネット環境です。Wifiは基本的にはどんなカフェやレストランでも利用できるので、日本とは比較にならないくらい便利です。(Wifiのパスワードを訊くときは「¿Cuál es la clave de wifi?(クアルエス デ クラベ デ ワイファイ?)」と訊いてください。)
ただ世界選手権の会場であるUsina del Arteは多くの人が滞在するであろうパレルモ地区からは遠く離れているので、まずは地下鉄に乗って各線の終点で降りてタクシーに乗るのが一番早く経済的です。サンテテルモ地区に宿泊しているのであれば、それほど遠くないので直接タクシーに乗って「Usina del Arte」と言えば連れて行ってくれます。(たまに「Usina del Arte」を知らない運転手もいますが、グーグルマップを見せれば連れて行ってもらえます)
(各線の終点を赤く囲ってありますので、そこで降りてタクシーを捕まえてください。)
タクシーに乗る前に行きたい場所の住所を調べておき、交差する通りの名前を覚えておきましょう。例えば、老舗ミロンガが開催されるサロンカニングに行くのであれば、「Vamos a Scalabrini Ortiz y Cabrera(バモス ア スカラブリーニオリティス イ カブレラ)」と言ってください。
「Vamos a 通りの名前 y 交差するもう一つの通りの名前」で行きたい場所に連れて行ってもらえます。住所を言っても結局はもう一つの交差する通りの名前を聞かれるので、事前に調べておいたほうが無難です。サロンカニングなど有名なところであれば、知っているタクシーの運転手もいますが、念のために通りの名前は控える、グーグルマップを見せる準備をしておくのがやたらとせっかちなタクシー運転手の機嫌を損ねないでしょう。
(1)Cachirulo en el Beso 21時から3時まで
男と女の熱きバトルが繰り広げられる場所です。El Besoというサロンカニングに次ぐ老舗ミロンガが開催される場所で開催され、カベセオ(身振り手振り、あるいは視線だけ)で男性が女性を誘う場所です。席を予約するときも、カップルで行くときは女性と男性別々に座ったほうが、そのガチバトルが楽しめるでしょう。(カップルで座ると、あまり女性は誘われない可能性があるので要注意です)
なにせ男性、女性が向かい同士で座らせるので、カベセオ合戦が常に繰り広げられています。
(2)Parakultural
El BESOはミクロセントロと呼ばれる地区にあるのでパレルモからは距離があります。EL BESOまで行くのは面倒くさいという人や、「ガチバトルは面倒くさい」という人はこちらをおすすめします。
水曜日
(1) Cheek to Cheek (Práctica) 21時半から1時半
ここも比較的踊りに自信のある若者たちがよく行く人気のプラクティカです。けっこうスカした男女が多いので、友人知人と行くことをおすすめします。
(3) La Viruta (Práctica) 深夜0時から4時まで
言わずと知れたブエノスアイレスで最も有名なミロンガ(プラクティカ)のひとつです。色々なイベントも開催されており、HPをチェックしていくのがいいでしょう。週末を夜中の3時を越えると無料で入場できるので多くのダンサーが集まる場所です。水曜日は早めに終わることもあるので、早い時間から混んでいます。(深夜0時が早い時間というか微妙ですが。ちなみに水曜日に行ってとても楽しい思いをしたので翌日の木曜日に行ったら、閑散としていたことがあります・・・・曜日によってここまで違うとは恐るべしですね)
木曜日:
(1)De Querusa (Práctica) 20時から深夜0時まで
大会期間中は足の踏み場もないほど混みます。それが嫌ならば家で寝てから、みんなが次に行くLa Milonga de los Zuccaの開催時間まで英気を養いましょう。ちなみにこの二つのミロンガは提携しており、De Querusaで「La Milonga de los Zuccaに行く」と言うと、入場料が半額になるLa Milonga de los Zuccaのフライヤーをくれます。くれない場合はTanguitoのおっさんがそのへんに歩いているので、彼に言ってもらいましょう。(ちなみにTanguito先生は去年の世界選手権の決勝の審査員も務めた有名なダンサーです。以前から彼のクラスを取っていますが、とてもいい先生です)
ライブバンドが演奏したり、有名なダンサーのデモがあったりする素敵なミロンガです。混むので席の予約は必須でしょう。ちなみに席を予約をするときは「Me gustaría reservar una mesa para dos.(席を二人分予約したいのですが)」と言えば予約できます。携帯のテキストメッセージでも予約できるので、便利です。予約番号はHoy Milongaで確認してください。11時までに行かないと予約は取り消しと言われますが・・・・運が良ければ席がまだある場合もありますのでそのへんはアバウトです。
Cheek to Cheek (Práctica) 15時から19時まで
夕方から開催される人気のプラクティカで、働くことを放棄した若い男女の多くが参加しています。まあ、何度も言うようですがスカした男女が多いです。
El Bailongo de la Glorieta 20時から23時30分まで
好きな人は好きなオープンエアなミロンガです。「El Barrio Chino(中華街)」があるベルグラーノ地区で開かれており、パレルモに滞在している人たちにとってもそれほど遠くないので一度は行ってみる価値があるミロンガかもしれません。また女性一人でも踊ってもらえる確率が非常に高いミロンガです。
Yira Yira 23時から4時まで
年齢層はかなり高めで、場所はLa Milonga de los Zuccaと同じ場所なので、木曜日に行った人は金曜日も行く必要はないかもですが、いかなかった人は行く価値はあります。建物自体とても歴史的な建物で、ここで踊ること自体素敵なことかと。(ただこの地区は非常に危険な地区なのでタクシーで行ってタクシーで帰ることをオススメします)
Dos Orillas (Práctica) 23時から3時まで
自分の家から近いという理由でよく行くプラクティカです。ただよく閉鎖されるので、Hoy Milongaで最新情報をチェックしてください。普通のマンションの一部屋で開催しているので完全にアウトな感じがしますが、閉鎖されてもなぜかいつの間にか復活しています。Carla & Gasparのデモをここで偶然見たこともあり、運が良ければいいデモが見れますが悪ければ閑散としています。
土曜日:Practica DNI (Práctica) 16時から20時まで
DNIという有名なタンゴスクールが開催される週1のプラクティカです。基本、いつも激混みなので、疲れます。年齢層は非常に若いですが踊りたそうにしていれば、けっこう踊ってもらえる場所なので、お一人様の女性にはオススメです。(若くなくても若く見えればOKっす)
Milonga Abierta (La Glorieta) (Práctica) 19時から23時まで
例の好きな人は好きなオープンエアな公園で開かれるプラクティカです。場所は同じでも、オーガナイザーが違うので客層も少し違います。座る場所もないので基本立ちです。ただ女性一人で行っても踊ってもらえる確率はかなり高いです。
Las Morochas 22時半から4時半
El Besoで開かれるかなり年齢層の高いミロンガです。僕のミロンガデビューはここでした。まあ、おばさん、おばあちゃんに揉まれながら最初はうまくなっていくものです。あと違うルートは、La Catedralという観光客とタンゴ初心者が集まる場所で腕を磨くルートです。ただEl Besoのほうが床はいいし、踊りやすいので好きです。
Tango Club 22時半から5時まで
以前から僕が習っているJulio Bassanというおっさんがオーガナイザーをしているミロンガです。以前は、Milonga10という若者で賑わう超人気ミロンガが開催されていた同じ場所で開催されていることもあり、客層も若くまた踊れる人が多いです。
La Viruta (Práctica) 深夜0時から6時まで
深夜3時から入場無料なので、ブエノスアイレス中のダンサーが一堂に会する場所です。毎週土曜日はほかのミロンガが行っていても最終的にはみんなここにたどり着きます。そんな場所が日本にもあればいいですね。
日曜日:
Viva la Pepa 22時から2時まで
パレルモ地区に滞在しているのであれば、日曜日はここに行って、深夜2時からはLa Virutaに行くというのが定石のコースです。ほかの選択肢はないくらいみなさんそのコースです。
(1) DNI
外国人に最も人気のあるタンゴスクールです。英語とスペイン語の両方で教えてもらえるので、スペイン語ができない方にもオススメできます。またグループレッスンもレベルごとに分かれているので、初心者以外はTango3以上のクラスを取ればそれなりに楽しめます。ただビデオ撮影は許可されていないのが残念です。
(2) Escuela Argentina de Tango
踊れる外国人女性にどこでクラスを取っているか聞くと、比較的にここで取っている人が多かったので、何度か行ってみたところ確かに先生にもよりますが、非常にいいスクールです。パレルモからは遠いですが、地下鉄の駅のすぐそばでアクセスは非常にいいです。