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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

タンゴでクラウドファンディング!日本で独自進化した新しい宣伝プラットフォームについて

生まれて初めて、クラウドファンディングに挑戦してみた。

クラウドファンディングというと、社会貢献的な活動しか対象にならないと思っていた。しかし、最近の日本のクラウドファンディングは独自進化を遂げており、どちらかという広告宣伝のために使用できるように最適化されているようだ。

www.kickstarter.com

クラウドファンディングというとまず思い浮かべるのは、アメリカのKickstarterだが、こちらは基本的に100%きちんとファンディングされないとイベント主催者には1円も入ってこない。

しかし、日本のCampfireやそのほかのクラウドファンディングでは、All-In方式というものが選択でき、1円でも支援されたらそれが全額入金される仕組みだ。(もちろん、手数料は支払う必要はある。Camfireの場合は8%だ)

 

地下アイドルのCDや写真集、地方劇団の公演のためなど様々なやり方で利用されている。ただ、やはり強いのは有名人によるイベントや企画で、あっさり100%以上のファンディングを獲得しているのはいつも彼らだ。

 

今回は自分の会社は全く関係なく、いわば趣味でしているタンゴのイベントのためのクラウドファンディングだ。

だが、このイベントは世界チャンピオンや去年公開された映画「ラスト・タンゴ」にも主演の一人とした出演したダンサーが来日するので非常に豪華絢爛であり、一般的に注目されるのではと思っている。

去年、実際ブエノスアイレスのこの会場にいて世界チャンピオンのセバスチャン・ヒメネスのこのデモを見たが、まさか彼のデモが日本で見られる日が来るとは思わなかった!(まあ、そのときのパートナーとは別れて、新しい人と来日するらしいけど・・・あるよねー、そういうこと)

 

個人的には地球の反対側にあるブエノスアイレスくんだりまで行かなくても、このような著名なダンサーたちが来日して、レッスンをし、デモをしてくれるのはありがたいと思う。

 

日本とアルゼンチンタンゴは一見、無関係のようだが、じつは結構関係が深く、毎年ブエノスアイレスに開催されている世界タンゴ選手権で優勝すると、日本でのショー参加が副賞として付いてくる。

よって、毎年のように世界チャンピオンが日本に来日し、さらに一度来日して日本を気に入った世界チャンピオンも来日するので、同時期に世界チャンピオンが何人も滞在しているというタンゴを学ぶ環境として素晴らしい国でもある。

ブエノスアイレスに住んでいる頃は世界タンゴ選手権なんて、特に身近に感じなかったし、世界チャンピオンなんて自分とは住む世界が違う人と思っていたが、日本にいると彼らと結構気軽に接している自分に驚くこともある。

economictimes.indiatimes.com

タンゴは以前からアルツハイマーにも効果があることは知られていたが、最近ではガン治療にも有効だということだ。タンゴ効果というよりも、ハグ効果とも言えるかもしれないが、沖縄の人たちが長生きするのはその密接なコミュニティによるらしいので、やはり人と人は常に触れ合って生きていく必要があるのだろう。

すでに高齢社会に突入している日本でも、今後はアルゼンチンタンゴはもっと注目されていくことは間違いない。

このクラウドファンディングを通して、一人でも多くの人にアルゼンチンタンゴを知ってもらえればと思っている。