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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

起業に対して思うこと:10周年を迎えるにあたって

ふと気がつくと、起業してからもうすぐ10年になることに思い至った。

株式会社ワンズワードは2009年3月設立なので、来年で10周年となる。

 

人からは「10年もやっていけるなんて、すごい」と言われることもあるが、個人的にはショボイなとは思う。だが、起業したことがある人にしか分からないと思うが、毎月10万円稼ぐのも結構大変なことなのだ。

 

lets-business.com

  • 1年:40%
  • 5年:15%
  • 10年:6%
  • 20年:0.3%
  • 30年:0.02%

起業の倒産率は上記だが、やはり起業して3年持つかどうかが成功の分かれ目となるような気がする。1年で半分以上の企業が倒産するが、そのうちのほとんどが飲食店ではないだろうか?

matome.naver.jp

それ以外の業種だと、もう少し長生きできるし、ネットで完結している事業であればそれなりに持たせることも可能だ。だから、3年でものになるかが一つの目安になるとは思う。

友人知人からは「土日も働くのですか?」ときかれ気の毒そうな顔をされるが、僕たち起業家は仕事が好きな人たちなのだ。

かと言って勤労意欲は普通の人並み以下だ。毎日通勤するのも無理だし、一日中オフィスにいるのも堪え難い。

 

何かをするに当たってもっとも効率のいい方法を考えて、実行に移し、その度に色々と苦労するのが結構楽しい。上司もいないし、特に相談できる相手もいないし、孤独な仕事だ。だが、自分がした仕事がきっかけで人々の人生にちょっとした影響や潤いを与えるのは楽しい。

 

僕たちは仕事を作るのが仕事だし、それで何らか社会に貢献できればといいと思う。あらゆる全ての経済活動は何らかの形で社会貢献に繋がっていると思う。

 

疲れたサラリーマンがキャバクラにお金を落とし、そのサラリーマンを相手をしているキャバ嬢がホストに金を落とし、そのホストが周囲に無駄金をばら撒くのも日本の経済に貢献はしている。職業に貴賎はないし、みんな自分が楽しいと思うことを仕事すればいいのではと思う。(もちろん、それほどそれは簡単なことではない)

 

この10年の間、本当に色々な人たちを見てきたが、頭のいい人が成功するとは限らないし、それどころか飛ぶ抜けた能力を持つ人が失敗するのを見てきた。だからビジネスをするのに一番大事なことは、いかに自分よりも優秀な人たちから協力を仰ぎ、彼らを取り込んでいくかだと思う。

 

どうせなら死ぬまでずっと仕事を作り出す起業家でありたいと思う。

特に壮大な野望はないけど、それでも何らかの形でずっと社会に貢献できればと願っている。