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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

チャイニーズレッスンと人生における過ちについて

中国語のレッスンを取り始めて、約1ヶ月が経った。

 

前回出された宿題は、2パラグラフを丸暗記してくるというものだった。もちろん、声調をきちんと区別して発声しないといけないのでそれなりに厄介だったが、暗記は得意なのでほぼ完璧に覚えた。

 

tokyo-business-chinese-school.com

 

そして、余裕しゃくしゃくでレッスンに挑んだ。

しかし、実際は丸暗記したパラグラフを発声させられることはなく、そのパラグラフと今まで習った語彙を使ったオリジナルの日本語文章が送られてきて、それを中国語に翻訳するという課題を出された。

 

やるな、こいつ。

 

おそらく、こちらが丸暗記してくることを予想していただろうし、できることをレッスンでおこなっても意味はない。人は、自分のレベルよりちょっと難しい課題に直面してこそ、上達するものだからだ。

 

人生、万事そうだろう。

 

だからこそ、僕は住みなれた日本を離れて、ブエノスアイレスに住み、それからメキシコへと渡ったのだ。(ノリだけど、ほんとは)

 

未だ、せいぜい自己紹介程度の中国語しか話せないし、なかなか遠い道のりではあるが、着実に上達はしている。ゼロスタートなので、上達しかしないので、当たり前といえば、当たり前だけど。

 

仕事もゼロからスタートするのが好きだけど、私生活もゼロからスタートが好きなのだろう。

 

人は歳を取れば取るほど自分の経験に寄り縋り、それを基準に物事を判断しがちだが、今の時代はその経験が足かせとなって判断が遅くなることはままある。

 

外国語学習でなくてもいいので、一度自分自身がゼロからスタートできるものを持っていることは重要だと思う。親子くらい歳が離れている先生から、教えを乞うのは得難い経験だ。

 

仕事でもどんなことでも間違いを指摘されることに免疫をつけていくことは重要だし、人はだいたいにおいて、たいてい少しづつ間違えている。

 

みんな正解がない人生を送っているので、それは当たり前のことだ。

 

ひとつしか正解がない人生なんてつまらないし、人生なんてどんなに真剣に考えてもなるようにしかならない。

 

二十歳の時に一生懸命に英語を習って、そのあとの人生を夢想したがひとつもそれらは実現しなかった。30代後半になってブエノスアイレスに移り住んで、スペイン語を習って、それからの展開に思いを馳せたが、それもひとつも実現していない。

 

それが過ちだったとは思わないし、その時その時でそれはそれで楽しい毎日だったことは確かだ。中国語が話せるようになった時に、人生がどのように展開するか予想できないが、きっと今思っているようなことはひとつも実現できず、全く違う展開をするのだろう。

 

再見!