「英語を話すためには英語脳を作らないといけない」とよく聞くけど、一体どういうことだろう?
ぶっちゃけ、そんなものがあるのかという疑問もあるしね。
例えば、ある起業家に会って、「起業のきっかけはなんですか?」と質問したいとする。
まずつまづくのは、起業の英訳だ。
語彙が豊富な英語学習者ならば、「entrepreneurship」という単語が思い浮かぶかも知れない。じゃあ、「きっかけ」はどうだろう?
グーグルに訊くと、「Trigger」と訳してくれる。
じゃあ、これらの単語を合わせて「起業のきっかけ」の英訳を完成させればいいのだろうか?
もちろん、不正解だ。
大抵のネイティブなら「What made you start your bussiness?」と答えるだろうし、あるいは「How did you start your own bussiness?」、「Why did you start your bussiness?」でも十分伝わる。
ようはまず日本語で考えてから、英語に訳すといつまで経っても英語を話せるようにならないということだ。
日本語を話す時でも、自身の感情や思考を言語化する作業がまず最初に来る。英語を話すときも同じで、まずは言いたいことを言語化する必要があるが、母国語に一度直して、さらにそれを英訳しようとするといつまで経っても正解にたどり着かない。
上記の記事にもあるように、脳の中に「英語脳」「日本語脳」あるいは「スペイン語脳」などが混在しているわけではない。あくまで、一つの脳で処理をしているので、外国語を話す時にはその都度、スイッチを完全に切り替えないといけない。
では、どうすればいいのだろうか?
英語を話す時は英語で考える必要があるが、そもそもそのハードルが高い。そのためには「話せる文法」を身につけ、日常的に使うような単語は暗記し、毎日音読するしかないと思う。(ちなみに英文法はとてもシンプルな構造だ。受験問題でやたらと難しくしているだけなので、きちんと勉強すればすぐに身につくだろう。マーフィーの文法をマスターすれば問題ない。)
うちのスクールではカリキュラムやメソッドなんてものは導入していない。
なぜか?
結局、個人の英語習得、あるいはほかの外国語習得には万人に役立つようなメソッドやカリキュラムがないからだ。だから、重要なのは教える先生の質と学習方略だと思う。
優秀な先生ならば、一人一人の生徒の適性を見抜いて、彼らにあった学習方法を提示してくれるだろう。だから、先生ありきのオンラインスクールを作ったのだけどね。(DMMとかDMMとかに市場食われまくって、息も絶え絶えですが・・・・・)
でも、最終的には自分自身を律して、自律した学習者になって、自分の能力を見極めながら、適切な負荷を自分にかけていくしかないと思っている。
さて、中国語の宿題やるかな・・・・・