Keep My Word

19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

公平な世界を目指して:ベネズエラの混乱と停電について

ベネズエラに関して、多くの日本人は何も知らないと思う。自分もアルゼンチンに住むまでは、全く関わりがなかった国だ。2011年当時、当時のクリスティナ政権はベネズエラのチャペス政権と蜜月な関係を築いており、反米、社会主義(バラマキ主義)で一致団結していた。

 

それからチャベスが病死、大統領も変わり、さらに混乱度が増した。

 

wedge.ismedia.jp

 

メキシコに移り住んだ後も、メキシコに流れ着いたベネズエラ人からスーパーに行っても牛乳すら売っていないという現状も聞いていた。

 

そういうことを知っていたので、ベネズエラ人のデビッド先生がうちのオンライン英会話・スペイン語スクールに応募してきたときは、個人的な思いがあった。

 

jp.oneswordonline.com

 

彼が勤務し始めてもうすでに1年半経ったが生徒様からの評価も高く、とても嬉しく思っていた。しかし、最近になって急に連絡が取れなくなったり、キャンセルが起きるようになり直接やり取りをして彼の国の現状を知った。

 

Hi Mr. Matsuoka,

 
Yes, I'm living in Venezuela. Things are getting really tough here. Every time there's a drought, the government starts a power rationing system, which means many sectors have no electricity for hours. Since it's all supposed to be scheduled, what I do is that I plan ahead and go to my friends' house to teach some lessons when there's no power in my sector. I can do that when I know in advance when the power rationing system will be applied, but sometimes there're power outages that we simply cannot anticipate. For those cases, I'd bought a 1000-W power generator, but it's no longer functional, I'll be getting a new one as soon as I have saved enough. Things are quite tough where I live, but I'm always taking action rather than complaining about it, look for solutions and try to work things out. Minimum wage in my country is around 2$ a month (yes, just 2 dollars a month), so working for One's Word has given me the opportunity to protect my family from this severe crisis, so for that I feel blessed.
 
Thanks for your interest in my situation Mr. Matsuoka. I really appreciate it.
 
Best,
David.
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要約すると、計画停電がずっと続いており、自分の居住区が事前に停電になることはわかっているので、そのときは友人の家に行ってレッスンを行なっている。しかし、最近になって突然の停電が増えて、以前はそれに対応するために発電機を買って対応していたが、それも壊れてしまった。
 
ベネズエラの平均賃金は月2ドル・・・・・1日2ドルではなく、月2ドルだ。そして、スーパーに行っても品物もないので、お金すらあまり価値がない国であることは確かだ。(ただ色々な統計では平均月収はもう少し高くなっているが、おそらく体感レベルで2ドルということだろう。いずれにせよ世界最貧国であることは間違いない。)
 
日本では震災の時に停電を経験した方も多いと思うが、世界の多くの国々では停電は日常茶飯事だ。アルゼンチンで何度も経験したし、アジアの国々を旅した時も幾度も経験した。
 
電気がない世界なんて普通想像できないが、ベネズエラは電気がないだけではなく、ものもなく、かなり絶望的な状況だ。ベネズエラはアルゼンチンと一緒で、資源も豊富だし、国土も非常に豊かだ。だが、これもアルゼンチンと同じく、人的要因で国自体が大混乱に陥っている。
 

www.americasquarterly.org

 

上記の記事を読むと、停電は2010年2月より始まっており、状況を改善するために莫大な資金が投入されたが汚職とまさに人的要因により多くのプロジェクトが頓挫しているということだ。

 

彼が送ってきた別のメールには「朝6時半に起きて、また停電になっていることに気が付いた。だから慌てて車を30分走らせて君にメールを打つためにWifiのシグナルが入るところに来た。本当にフラストレーションが溜まるし、泣き叫びたい気持ちでいっぱいだ。」と書いてあった。

 

彼に比べれば毎日本当にのほほんと生きているなと痛感する。自分にできることは限られているが、発電機を買うための資金を会社で援助することは可能だと思っている。またフィリピンのNGOに寄付するために生徒様から預かっている寄付金の一部をそれに充てることも考えている。

 

世界はいつも不公平だし、それが是正されることはない。

 

でも、自分のまわりの世界だけは少しでも公平になればと願っているし、それがそもそもソーシャルビジネスという考えに共感して起業した理由だ。(フィリピン人には散々裏切られたけど、ベネズエラ人は大丈夫な気がするし!・・・多分)

 

ベネズエラに光が灯ることを心より祈っている。