Keep My Word

19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

地球の裏側からこんにちは:ブエノスアイレスにて

関東には雪が降ったらしいが、地球の裏側にあるこの街ブエノスアイレスは真夏だ。

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すでに2週間経ってしまった。 ブエノスアイレスに来ると、いつもどこか現実感がどんどん希薄になるので、少し焦る。

ここにいる間はやらなければいけないことだけをやり、将来に関しては、「まあ、なんとかなるか」と楽観的に考えてしまうきらいがある。当然、なんともならずに後で大変苦労する。

人間は環境に左右される生き物というが、本当にそのとおりだと思う。

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ラテンの世界では、今日のことだけを考えている人が大多数なので、明日や明後日、ましては数年後のことまで思いを馳せている人はあまりいない。半年前に来た時から肉の値段は倍になり、インフレのおかげでほとんどすべての品物が日本よりも高くなっているが・・・・彼らにとってそれほどたいしたことではないのかもしれない。

政権も変わり、重苦しかった雰囲気も若干和らいだ気がする。

人生一寸先は闇だし、努力をしないと、どんどんと転がり落ちていくことも確かだ。 一方では心配ばかりしても仕方がないのも事実ではある。

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このタンゴの国では、いま世界で起こっている劇的な変化を感じることはできない。 なにしろこの国自体が毎年のように劇的な変化に見舞われているので、その他の世界のことなど構っていられないというのが本音だろう。

ここ2、3年は半年ごとに来て、この国を定点観測しているが、これといって変わったことはない。きっとディテールに目をやれば、かなり変わっていることは事実だが、良くも悪くもやはり「ラテンの国」だと思う。

それはいい面もあれば悪い面もあるが、半年ごとに来るたびに癒される部分は大きい。 この生活のリズムで一生生きていくのも悪くはない・・・・・そんな気もするのも事実だ。

以前、シンガポール人の友人のアーネストが「シンガポールにいると、3ヶ月ごとに海外に出ないと気がおかしくなる。」と言っていたが、彼の気持ちもわかる。日本にもシンガポールと同等か、それ以上のもっと激しいプレッシャーと焦燥感がある。

ブエノスアイレスにはそんなものはない。 タンゴと陽気な天気と青い空があるだけだ。

神は細部に宿るというが、すべてにおいて大雑把なこの国に、細部などあるのだろうかとさえ思う。だが、この国には圧倒的な肯定感があり、みんな多かれ少なかれ自信満々に自分の人生を生きている。良くも悪くも、それがラテンの世界なのだ。

年に2回くらい、その圧倒的な肯定感を味わいに来るのも、悪くない人生だと、本当にそう思う。