Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

正しい地球の歩き方

これから夏休みに向けて、多くの人が海外旅行の計画を立てていると思う。 そんな人のためにいくつか役に立つような「旅のヒント」をここに書き記したいと思う。

1. ググレカス

海外ではこれは鉄則だ。 これは他者に向けたものではない、自分自身に向けたものだ。

どういうことかと言うと、海外では大抵の場合、人に聞くよりはグーグル先生に聞いた方が正確だし、早い。

ひとつ例をあげよう。 つい先週までキューバに滞在していたが、キューバ人のガイドにオススメの場所を聞いて、その場所に行ってみることにした。

YES

しかし、自他共に認める旅の猛者であり、50カ国以上の国々を旅歩き、海外生活10年近くを誇る自分は、ホテルのフロント、バーのスタッフなどある程度信頼できるそうな人たちに、その場所はどういうところか、その日はオープンしているか、きちんと確認した。

合計3人から「今日はちょうど今からオープンしているし、ほんと素晴らしいところだから行く価値がある!」と言われてタクシーを飛ばして行ってみたが、店は閉まっていた・・・・ググレカス

キューバのようにインターネットに接続するのが困難な場所であっても、やはり事前にグーグル先生に聞いておくべきだったと激しく後悔した。

2. 海外では道を尋ねるな

18歳の頃から、海外で一人旅をしているが、旅を始めた最初は外国人に道を尋ねることがひとつの挑戦であり、刺激ある体験だった。ドキドキしながら、外国人に英語で話しかけたことを今でも鮮烈な記憶として残っている。

それが20年以上経つと、「あのアメリカ人いい加減そうだから、聞くだけ無駄だな」とか「メキシコ人に道聞いたら、Para allá (パラ アジャ:あっち!)と言われるだけで、どっちだよ!という話になるだけだな」とか思うだけで、最終的にグーグルマップを頼りに街を闊歩することになる。

外国語で道を訊くぐらいで、ドキドキすることもないスレた大人になってしまったということだろう。

インターネットに繋げないキューバのような街でも事前にオフラインマップをダウンロードしておけば、GPSは機能するので特に苦労することもない。

旅におけるひとつの体験として、人に何かを尋ねたり、道を訊くのはいいとは思う。 しかし、その体験をある一定以上こなすと、こちらの忍耐力も限界に達し、GPSやグーグル先生のほうがよほど頼りになるので、「スマホが旅のお供」という事態に陥ってしまう。

3. アメリカでのトランジットには気をつけろ!

自由と平等の国であるアメリカでは、「外国人は全員テロリストと思え!(嘘)』という法律があるらしく、入国検査や税関で多くの人が辱めに遭う。一番の問題はただの乗り継ぎなのに、チェックインした荷物を一度アメリカの空港でピックアップする必要があることだ。そして、最終目的地の搭乗券を発行されていなかったら、またチェックインカウンターに行って長蛇の列に並ぶことになる。

今回、キューバからの帰りは、ロサンゼルス経由で5時間もの待ち時間があったが、羽田までの搭乗券がなかったので、長蛇の列に並ぶ羽目になり、時間がほとんどなくなり、本当に焦った。(また入国検査では、ESTAを保持している人は機械(キオスク)で入国検査をまず行い、それから審査官がいるブースに行って発行された紙を持っていかねばならなかった・・・・あの機械はなんのためにあるのか疑問だ)

アメリカでのトランジットには最低でも90分から2時間はかかると思って、余裕を持って、挑んだほうがいい。

4. 正しい旅の楽しみ方

当たり前のことだが、海外では日本の常識は通用しない。 だから、3人の人に訊いて、同じ答えが返ってきても、間違っていることがあるのだ。その際は、素直に自分が悪かったと思って、同じ過ちを繰り返さないように気をつければいい。

ちなみに行ってみたキューバの店は「木曜日から日曜日が営業日」であり、行った日は水曜日だった。もし次回、同様のことを訊く機会があれば、「今日は水曜日ですが、この店は水曜日でも営業していますか?」と訊くべきなのかしれない。

だが、ラテンの人々はきっとそれでも同様の返事を返すだろう・・・・ググレカス