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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

成功についての雑感:ラテンの国にて

「成功の80パーセントはそこにいることだ」 ウッディ・アレン

言い得て妙だが、多くの誤解を招く言葉だ。そこにいるだけでは成功は出来ない。そこにいるためにあらゆる努力をしなくてはいけない。そして、そのポジションに居続けることはとても難しい。多くの成功は一過性のものだし、ふとしたきっかけで何かで成功しても、その次のことを常に考えないと、それを維持するのは難しい。

自分にとって成功とはけっして金銭的な成功ではないが、それもとても重要の要素のひとつだ。金は人を自由にする。

そのことをとても長い時間をかけて学んだ気がする。ここ2年以上もラテンの国々を転々として、今はメキシコシティにいるが、この国の人たちのことを好きなのは、どこかとても健全だからだろう。彼らにとって金銭的な成功は、成功のひとつの要素として認識されており、それよりも人生をより楽しむことに重きを置いている。

日本を含めてアジアの国々に少し嫌気がさすのは、あまりにお金偏重の社会だからだ。そんな社会が嫌で、ブエノスアイレスに行き、そして今はメキシコシティに流れ着いた。

自分にとって成功とはなにかを考えたとき、周りに学ぶべき人たちがおり、尊敬できる人たちに囲まれ、そして移動の自由を手に入れるということだろうか。そして、最終的には「自分がこの人」と思った人に自分の時間とお金を投資したい。

人々が眠りにつく時、どれだけ多くの人が「明日を待ち遠しい」と思っているのだろう。少なくても自分は毎日、今は眠りにつくときはそう思える。そんな毎日がとても好きだ。

変化に富む毎日、それも自分の成功のひとつの定義かもしれない。人はなにかを学ぼうとしている限り成長していけるし、この世界は学ぶことに事欠かない。周りに流されている人はあまりそのことに気づかないし、そのための時間もない。多くの人は自分自身の可能性になんて気付かないし、そのために時間を割こうとしない。

自己啓発の本なんて読んでいる暇があれば、体を動かし、行動し、何かを獲得するためにあらゆる努力をすべきだ。幸福は、頭を動かすことよりも、体を動かすことによって得ることが出来る。

「考え方を変えたら、人生を変わる」なんてものは嘘だ。人生を変えたければ、自分の行動を変えればいい。いつもの通勤電車を乗るのではなく、違う経路で少し寄り道するだけで、人生は違った景色を見せてくれる。そんなものだ。

現状の自分に満足するなんて、今後もありえないし、これからもっと波瀾万丈な人生になるかもしれない。そんな期待を胸に、今日も眠りにつき、明日を待ち焦がれながら夢を見ようと思う。