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19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

久しぶりの演劇:血は立ったまま眠っている

友人の丸ちゃんこと丸山智己くんが出ている蜷川幸雄の舞台「血は立ったまま眠っている」を見に行った。以前は、演劇雑誌「レプリーク」の撮影の仕事をしていた関係で、けっこう演劇を見に行ったのだが、最近はご無沙汰だった。当時は、グリング宇宙レコードク・ナウカなどを好んで見に行っていた。どの劇団も一般的には名は知られていないが「なんてクオリティが高いんだ!」と思いながら見たものだった。今は解散してしまったク・ナウカの照明や斬新な演出だけでも、十分に見る価値があった。

僕は蜷川さんの舞台は見るのは初めてだが、彼が撮った映画「蛇とピアス」は見ており、その演出のあまりの古さに若干びびった。そして、彼の舞台を見てもやはり同じ感想しか抱けなかった。

そして、演劇を鑑賞しながら「ああ、やっぱり寺山修司の世界って、嫌いだな」と実感してしまった。彼の小説も映画もかなり見ているが、どれも好きになれない。どこか自分の言葉と自分自身に酔っている感じがいけすかない。また彼の作品はどれもその時代に属している人たちに向けられて作られており、僕らの世代には何も響かない。もちろん、どの作品もその属してる時代というものに影響を受けるが、寺山修司は確信犯的にその密度を高くして、自分の作品を作っているのが明らかであり、そこにいやらしさを感じてしまうのだろう。(特に彼が生きた時代は刺激的だった。そのおかげで、彼個人が内包していた芸術性はどの程度なものなのか見えにくくしている。内心、たいしたことなかったのではと思っている)

2階席で見たのだが、下の階を見てみると9割ぐらいが女性だった。ふと思ったのだが、森田剛くん目当てで見に来たお客さんたちにとって「寺山修司蜷川幸雄安保闘争」などの記号はなんの意味があるのだろうか?

森田くんだけで客が呼べるならば、若手演出家にチャンスを与えて、彼らのオリジナル作品を上演して欲しいと思った。いつまでも今年75歳になる老演出家に頼ってばかりだと、演劇離れが一層加速してしまう。才能のある人たちはたくさんいるのだから、彼らが活躍できる舞台をメジャーな世界でも用意して欲しいと思った。

ちなみに巷の感想はどうなのかと気になって調べたら、こんな感想を見つけました。確かに丸ちゃん「刺激があって、楽しい」と言っていたから、演者にとっては楽しい舞台なのかもしれない。でも、観客を置いていかないで・・・・・

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