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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

IT化とは?

ITは一昔前はパソコンなどのハードウェアを指すものだったが、最近は様相が違ってきている。一言で言うと「人的サービスをネットを使ったサービスに入れ替えること」になってきているのではないだろうか。

カンブリア宮殿にも取り上げられた株式会社21の創業者である平本さんは、「課長や部長などの役職が以前まで必要だったのは、社長が社員ひとりひとりに自分の考えを伝えて回るわけにはいかないので、その伝言役が必要だった」と述べている。そして、それが今ではネットを使った社内掲示板に自分の意見を告知しておけば済むので、役職などは一切廃止したと言っている。

その掲示板では社員も自由に書き込め、自分の意見を言うことができる。例えば〇〇店のエアコンが壊れたので購入していいかと掲示板にアップすると、他店から余っているエアコンがあるからそれを使えばいいなどというレスがつくのだ。

そこで大事なのは、掲示板のレスには反対意見のみ書き込みができるというルールだ。何も意見を書き込まないと、その意見に賛成したとみなされ、可決される。非常に合理的だ。

ITというものをきちんと理解し、それを有効利用している好例だろう。時代の変遷は進み、物事の定義自体が急激に変化しているなか、きちんとその事象を理解し定義付けする行為は以前にも増して、重要になってきている。

今後はあらゆるところで人的サービスが様々な技術に取って変わり、個人の持つ力が増大していく。組織に頼った生き方をしていると、強烈なしっぺ返しを受けることは明白だ。なぜなら、組織の存在意義自体がすでに崩れ始め、無用の長物となりつつあるからだ。

これからは自分の弱点はテクノロジーがカバーしてくれるので、得意なことをだけを追求し、それをひたすら研磨していく人間が勝ち残っていくのではないだろうか。