最近、外国人と会って必ず交わされる会話は「FACEBOOKやってる?」というものだ。一度、FACEBOOKで繋がってしまえば、住所や電話番号それにメールアドレスを変更してもずっと繋がっていられる。
そして、昔の知り合いなどからも突然連絡があり、旧交を温めることもできる。僕がスコットランドの首都エディンバラに留学していたのは、もう15年も前のことなのだが、その頃に仲良かったフランス人のクリスティーヌからFACEBOOKを通じて連絡があり、今年の夏一緒にインドネシアに行くことになった。
元々、彼女は友達数人と一緒にインドネシアに行く予定があり、僕も友達と一緒にそれに便乗することにしたわけだ。
クリスティーヌとはエディンバラを離れたあともしばらく文通(もう死語か)をしており、彼女の実家にも遊びに行ったことがある。リヨンから車で1時間ほどの田舎町でご両親とおじいちゃんたちと一緒に過ごした。クリスティーヌ以外に英語を話せる家族はいなかったが、お互い笑顔というボディランゲージを駆使して、楽しい時を過ごした。
さすがにフランス人は異性の友人というカテゴリーの人間にも寛容であり、ものすごく歓待された。
それからお互い音信不通になり、10年ぶりに彼女からFACEBOOKを通じて連絡があり、会うことになったわけだ。
フランス訛りの英語というと、僕はいつもクリスティーヌの英語を思い出す。彼女はいつも英語を話すときにことごとく「H」を飛ばして発音し、そのたびに微笑ましく思ったものだ。
一緒に映画などを見た帰り際にいつも彼女はこういった。
「 Tank you! I'm going ome. 」と。
きっとますますフランス訛りの英語に磨きがかかっているのだろう。今から彼女に会うのが楽しみだ。