Keep My Word

19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

先生としての資質: Skype面接を通して

今日はワンズワードオンライン始まって以来、1日に2回もSkype面接を行った。多くは書類面接とフィリピンスタッフによる1次面接で落ちてしまうので、僕が担当する最終面接にはほとんどたどり着かない。だから、1日2回もの面接は今回が初めてだ。

最初の面接は21歳にして大学院に通っている才媛だった。元々、Ego Ugan三姉妹のご両親の知り合いの娘さんで、彼らがオンライン英会話スクールで先生をしていることを聞きつけ、「自分の娘をぜひ!」という母親の強い推薦で今回の面接に至った。

このエントリーでも書いたように元来、若者に対しては偏見があるので、今回はなるべくニュートラルな気持ちで面接に臨むように心がけた。

彼女は両親の期待を一心に受けて、今まで順風満帆の人生を送ってきたがことが伺い知れるくらい真っ直ぐで素直な人だった。きっとまさか自分が面接で落とされるなんて夢にも思っていないのだろう、その自信に満ちた目は眩しいくらいだ。

彼女はとても優秀だと思う、でもそれは同世代の人たちと比較したときの話であり、ワンズワードオンラインで雇用している先生たちと比較したら、足元にも及ぼない。Marie先生は圧倒的な頭の良さとその吸収力の速さは抜群だし、Shawie先生は暖かい母性を随所に感じさせて人を穏やかな気持にさせ、Sarah先生の人間的なクオリティの高さは一目瞭然だ。

とっとと面接を切り上げるために最後に「なにか聞きたいことや言っておきたいことはありませんか?」と彼女に聞いてみた。そしたら彼女は「私は本当は土曜日働けるのだけど、家族がどうしてもダメだと言っています。土曜日は家族と過ごすべきだと言っているので、残念ながら土曜日は働けません」と言われた。

僕の頭の中は、「知るか、そんなこと」という怒りに満ちたコメントに支配されていたが、彼女よりもアダルトな人間として、微笑みながら僕はこう答えた。

ノープロブレム!(日本語訳:全然いいよ、だってあなた不採用だから、残念!)」

二人目はオンライン英会話スクールでの経験はないが、コールセンターでスーパーバイザーとしての勤務経験があり、カスタマーサービスに精通している女性だった。彼女にはいくつか質問をしたが、どれもその答えが長く、的を得ていなかった。

質問に対する答えが長すぎるということは、その答えを吟味せずにただ思い付いたことを話しているに過ぎず、答え自体を本当は持ち合わせいないということの裏返しである。

僕がした質問は「生徒さんのなかには英語をほとんど話せないビギナーもいるが、その生徒さんに英語を教えるに当たって必要なことはなんだと思いますか?」というようなものだ。

彼女はやれ自己紹介をしたりテキストに沿ったりして教えることが大切だと言い放ったが、僕の中の答えは「忍耐力」だった。なぜならば、ビギナーの方々に対してはじっと彼らの話に聞き入り、彼らが話したいと思うことをその拙い英語から推理して正しい英語に翻訳するという作業が重要だからだ。

僕の留学先であるエディンバラで家庭教師をしてくれたサイモンはよく「Filling the gaps(意訳:行間を埋める)」という表現を使い僕の拙い英語を辛抱強く聞いてくれた。文法的にも間違っており使っている単語も正しくなかったが、彼はなんとか僕が本当に言いたいことをよくぞそこまでというほど理解してくれた。忍耐力と人に対する知的好奇心の賜物だと思う。

もちろん、自分が思っている答えが絶対的に正しいと思っていない。もっと違う意見もあるだろうし、もしかしたら自分が間違っている可能性だってある。だが、せめて質問の意図を理解し、きちんとした自分の答えを答えて欲しい。

そうして、見事合格者ゼロ!(泣)

会員数も順調に増え続けており、それに伴って雇用する先生の数を増やしたいのは山々なので、何も好き好んで不採用にすることはないと思うが、ワンズワードオンラインのポリシーは「ワンズワードオンラインに所属するすべての先生は優秀な先生である」なので今回は二人とも不採用にした。

厳選した人たちを最終面接に回してくれるフィリピンスタッフには本当に申し訳ないと思うが、妥協はできない。若干の罪悪感を感じながら・・・・・・・次こそはきっと良い人が見つかるだろうと願っている。

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