Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ゴールへの意識

別にサッカーの話ではない。小飼弾さんがブログで、楽天の三木谷社長のスピーチについて突っ込みを入れている。

Our goal is to become the No.1 Internet service company in the world.
(我々のゴールは世界でNo.1インターネットサービス会社になることである)」

という彼のスピーチに小飼さんは「Hmm.  No.1.  But No.1 in what? Revenue? Earnings? Market Cap? Customer Satisfaction? (No.1ってなんのNo.1?収益?営業利益?時価総額顧客満足度?)」と突っ込んでいる。

そして、そのあとに「Mikitani-san, it occurs to me you are already No.1 -- in boringness. And your speak-English-or-get-out policy will definitely secure your position. (三木谷さん、私にとってあなたはすでにNo.1です ー その退屈さにおいて。それに英語が話せない奴はクビにするというポリシーによって、そのポジションを確保し続けるでしょう)と続けている。

なかなか手厳しいが、そのあとアップル社のCMと三木谷さんのスピーチの違いを明確に指摘し、三木谷さんが株主や顧客に向けて、実際は何もメッセージを発していないことを揶揄している。

いわく「アップル社は、自分たちの製品やサービスのように何をオファーしようとしているか明確に話している。彼らはメッセージを持っている」とのことだ。

特に届けたいメッセージがなければ、ウオールマートやエクソンモービルのように、口を閉じて黙っておとなしくしていろというのが、小飼さんの意見だ。

「世界でNo.1インターネットサービス会社になる」になると聞いて、「それはすごい!そんな会社の製品を買いたい。そんな会社に入社したい」などとは誰も思わない。目標としては漠然とし過ぎているし、仮に時価総額や収益でNo.1になると言ったところで、消費者にとってどのようなメリットがあるのだろうか。

個人的な野望を記者会見で言われても、「?」となってしまう。仮に自分があのような場で、顧客に向けて何らかのメッセージを発したいと思った場合、どのようなことを言うだろうかと考えてみた。

「オンライン英会話スクールの顧客満足度で世界No.1になります!」と言ったところで、やはりまだ漠然としている。アップル社のiPhone4のCMを見ると、もう本当に欲しくてたまらなくなる。iPhone4を購入したら、どんなに素晴らしいことを待ち受けているかがとても明確になっているから、一度CMを見ただけで人をそのような気持ちにするのだろう。

「ワンズワードオンラインに所属する優秀な先生たちの指導に従い、英語を自己学習も含めて1000時間勉強すれば、あなたはコミュケーションがきちんと成立する英語が話せるようになります」

これだろうな。語学学習においては、その成果は努力に比例しない。何よりも問われるのは、その努力の質だ。ただだらだらと1時間勉強するのと、頭をフル回転させながら勉強するのとでは、その成果は全く違ってくる。適度な負担をかけて密度の高いレッスンを繰り返し行ない、授業外でも質の高い英語学習が行えるような仕組みを作ることが重要だ。

話せば話すほど英語がうまくなるのであれば、本当にどんなに素晴らしいことかと思うが、残念ながら語彙や文法という基礎がなければ、スピーキング練習をどんなにしても意味がない。そのあたりをきちんと啓蒙し、継続した英語学習を行えるような仕組みを構築していきたいと思っている。

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