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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

Real Life Foundationについて:素晴らしい給食プログラム!

マレーシアのクアラルンプールから飛行機に乗ってマニラに着いたのは、8月27日の朝5時だった。それからホテルへと向かい二、三時間寝たあと、朝食を取って、タクシーでマカティのオフィスにてフィリピンのTOEIC代表の方とお会いし、今後の先生採用について協力をお願いした。その場で6人ほどの候補を紹介され、とても実りあるミーティングになった。そして、ホテルへと戻り、JOY先生と落ち合い、ご飯を食べながら深夜まで色々と話し合った。

翌朝は6時半に起床し、タクシーでマニラ市内を横断して、朝8時半からREAL LIFE FOUNDATIONが毎週行っている「FEEDING PROGRAM(給食プログラム)」に参加した。

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何が言いたいかと言うと、給食プログラムなんてものに行くモチベーションは限りなくゼロに近かったことだ。JOY先生にも下記のような趣旨のことを言った。

「FEEDING PROGRAM? It doesn't sound so sexy........ It won't be so much fun.(給食プログラム?セクシーな響きじゃないし、ゼッテーつまんないよね)」

では、なんでそもそも行くことになったのかJOY先生に聞かれたので、僕はただ単にREAL LIFE FOUNDATIONのエクゼクティブ・ディレクターのリンさんにアポを取ろうとしたら、土曜日に給食プログラムに参加するから、そのとき会おうと言われたから行くだけだと答えた。

そんな限りなくやる気ゼロだった僕だが、行ってみてめちゃくちゃ楽しかった。なぜかと言うとまずはその施設が素晴らしいし、全体のプログラム構成が子供たちをいかに楽しませるかという観点から組まれており、これまた本当に素晴らしかった。

(リンさんが施設を案内してくれました。エコフレンドリーな施設はエアコンではなく、巨大な扇風機が備え付けられています。なぜエアコンを付けなかったかというと、ここに来る子供たちの家にはエアコンがなく、そのような子供たちがここに来てエアコンに当たると健康に悪影響を及ぼす恐れもあり、またエアコン自体地球環境にやさしくないという理由とのことです。

毎週土曜日に行われる給食プログラムは、3歳児から12歳の子供たち50人程度が参加し、彼らを3等分して、15人程度のグループごとに分けて参加させています。

コンピュータ室には12台のパソコン(すべて一人のビジネスマンからの寄付)が設置されて、週3回子供たちに無料で開放されています。毎日開放出来ないのは、リンさんたちスタッフは4人しかおらず、スーパーバイザーとしてこの施設に毎日来ることは今の人数だとやりくりするのが厳しいという理由からです。

奨学生のプログラムは13歳からなので、ここに来る子供たちのなかから、奨学生となる子供たちを見つけて、将来的にはサポートしていきたいと思っているとのことです。※この施設は今年4月にオープンしたばかりです。ちなみに動画にない内容も翻訳して追記しています)

(この給食プログラムがほかの給食プログラムと一線を画すのは、子供たちをいかに楽しませるかということを第一義に置いていることだ。施設にやって来た子供たちとまずは一緒にゲームをして遊ぶ、それからストーリーを語って聞かせて、話を盛り上げる。それが終わってからようやくみんなで食事となる。

子供たちを見ていると、食事よりもゲームや大人たちと遊ぶことを楽しみにしていることがよく分かる。ここでは彼らが主役であり、とても大切に扱われる。彼らの家はとても貧しく、親もアル中だったり暴力を振るったりするので、この施設に住みたいという子供たちも多い。

彼らがサポートしている60人もの奨学生たちは毎週最低でも週4時間コミュニティサービスを行う必要があり、給食プログラムでは彼らが食器洗いや机を並べたり、トイレ掃除などのハードワークをこなすしている)

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(ワンズワードがサポートした初めての奨学生エリカさんと一緒にプログラムに参加したBEEJAY先生とのスリーショットです。子供と大人ぐらいの身長差があるのは、気のせいです)

(大盛り上がりのゲームの様子です。ボランティアは毎回25名程度参加していますが、リンさんいわくNGOが上手くいかなくなる理由は二つあるとのことです。

1つはボランティアが疲れ切る。

2つ目は資金が尽きる。

当初は、リンさんたちも毎回25名も集めるのは大変なことだと思っていたらしいですが、このプログラムに参加してとても楽しい思いをしたので、今度ここで自分の誕生日パーティーをしたいという参加者がおり、実際やってもらったところ大好評だったとのことです。

それ以来、隔週で誕生日パーティーがここで開かれ、ボランティアは彼らの友人がやってくれるので、人集めに苦労しなくなったとのことです。毎週土曜日早朝からこのイベントに参加するとなるど、どんなボランティアでも疲れ切るので、本当にうまく回るようになって良かったとのことでした。

ちなみにこのイベントを主催するには5000ペソ(1万程度)で出来るので、ご興味ある方はぜひご連絡ください)

(各テーブルには必ず大人が一人つき、子供たちがちゃんと食べているかどうか気にかけ、また彼らに話しかけて楽しませます)

Real Life Foundationは元々は教会のプログラムのひとつとして始まった活動だったのが、あれよあれよという間に規模が大きくなり、今ではナイキやMTVなども寄付を行うフィリピンでは最も成功したNGOになった。

ワンズワードでも今後も継続してサポートしていきたいと思っているし、生徒様を募ってReal Life Foundation体験ツアーを企画しても面白いかもしれない。彼らの活動はとても分かりやすく、また地域に根ざしたものなので、非常に効果的だ。お金の使い方もこれ以上望めないほど正しく、有意義だと思う。