Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

容認できる英語の発音について

とかく、日本人は英語については発音を気にするが、では具体的に良い英語の発音とはどのような発音を指しているのだろうか?

ネイティスピーカーの発音がいいと言っても、イギリス人、カナダ人、オーストラリア人、それにアメリカ人と彼らの英語の発音はそれぞれ全く違う。

では、彼らのなかでもスタンダードとされる英語の発音、BBCやCNNで話されている英語の発音がいいのだろうか?前回のブログでも取り上げたように彼らのような英語を話すのはネイティスピーカーのなかでも比較的マイノリティだ。ネイティスピーカーのなかでもマイノリティである彼らの発音を、外国人である日本人が目指す必要が果たしてあるのだろうか。

極端な話し、RとLの区別が出来なくても文脈で何を言ってるかくらい判断出来るし、また相手側が話者であるあなたに興味を示せば、かなりの確率でコミュケーションは成立する。

とは言いつつも、最低限の発音の明瞭さがないと、カフェやレストランで注文するときに恥をかくことになる。(そのような場所では、個人の関係性など関係なく、ただ効率という名のもとに、相手も必要最低限の聞き取る努力しかしないので)

イギリスでは、バスの運転手、フィッシュ・アンド・チップス屋、それにタクシー運転手とコミュケーションを取るときは、とかく注意が必要だ。

このように考えていくと、発音で一番重要なのはネイティスピーカーのようにリエゾンなどかましながら話すよりは、一語一語の発音をクリアに話すことを心がけたほうがコミュケーションは成立しやすい。そういえば、中学の英語の先生は常に「英語はタンゴよ!」と言っていた。

(この場合、語彙という意味だっただろうが、発音にもそれが言える)

とにかく単語をよりクリアに発音することを心がけ、ゆっくり丁寧に話すことが肝心だ。最初からネイティスピーカーのように話すことを目指すよりは、そのほうがよほど効率がいい。ただ自分もそうだったから分かるのだが、ついつい真似したくなるのだ。そのような意気込みを抑えつつも、まずは相手ときちんとコミュケーションを成り立つように自分を戒めながら、音読などに励むといいのだろう。

そういえば遠い昔、まだエディンバラの語学学校に通っているときに、サリーンという超絶美人の女の子がいた。しかし、彼女は残念なことにイタリア人の彼氏がいた。そして、そのイタリア人はフィッシュ・アンド・チップス屋さんでバイトをしていたらしく、見事なスコットランド訛りの英語を話した。

サリーンはというと、元々のフランス訛りにそのスコットランド訛りが加わり、世にも奇妙な訛りが強い英語を話していた。フランス訛りのままだったら、どんなにか良かったのにとみんなで悔しがったものだ・・・・・そういえばネイティスピーカーにはスコットランド人も含まれるはずなのだが、日本ではそのことについてあまり深く追求されない。

日本人が考えるネイティスピーカーの定義なんて、所詮その程度の浅はかなものだ。

スコットランドBANZAI