Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

イギリス英語から見るイギリス的生活:一芸は身の助け!

ウィリアム王子が長年の婚約者であるケイトさんと婚約したそうだ。

非常にめでたい。

彼らの英語はいわゆるクイーンズイングリッシュで個人的にはとても聞き取りやすい。また英国人特有の言い回しである「Massively、Definitely 」などを聞いて懐かしくなった。彼らよりももっと階級が下か年齢が下になると多くの形容詞、副詞は「Fcking、Fck」に取って代わられる。

(*には u が入ります。念のため)

例 1)This is f*cking great coat!

例 2)WHERE THE F*CK AM I?

イギリスに住んでいるときにイギリス人学生とフラットシェアしていたので、毎日腐るほどのFワードを聞いた。本当に表現力に乏しい人たちだなと思った記憶がある。

思うにあくまで第二外国語として英語を話すフィリピン人と、ネイティブスピーカー(イギリス人、アメリカ人など)の一番の違いが、このような各国独特の言い回し、表現ではないだろうか?

もちろん、映画や本を読めばそのようなことを知識として身につけることはできるが、その土地に実際に住んでみないことにはそれは身に付かない。例えば「Fabulous!(素晴らしい)」という言葉がある。これをちょっとオシャレな格好をした日本人男子がイギリスで使うと、まずゲイと思われるだろう。

あくまで個人的経験だが「Fabulous!」という単語をゲイ以外の人が使うことを見たことがない。この単語は僕がロンドンに住んでいたとき、よく行ったパブにいたゲイのスタイリストが連発していたので覚えた単語だ。

(彼はもっとまともな仕事をしたいと言って、ショップ店員になった。日本では普通は逆なのだが・・・・)

同じ意味のことを言う場合にはロンドンではよく「Wicked!(すげえ!)」という単語を使う。ただ外国人の場合、現地に住んでいる場合はいいが、ただの旅行者として行った場合にこのような表現を使うとなんだか小っ恥ずかしくなるので、使わないほうがいいかもしれない。

時々、ロンドンに憧れを持ってる日本人に出くわすが、僕にとってのロンドンは「変態の巣窟」だ。ロンドンみたいな街に行くと、自分がいかにまともで真面目かが再認識させられる。むしろ、変態ぐらいではないとあの街に生き残ることは難しい。特にフリーランスの仕事をする場合は、なおさらだ。

参考文献:http://www.youtube.com/watch?v=cy3ivLZYdyM

(上記のビデオを見ると、そのことがよくわかる。「なせ白いトランクス?なぜ腕立て?どうしてカセットテープ?その踊りで何を表現しようとしているの?」と疑問は尽きないが、ロンドンに住めば謎は解決する。みんなそうだから。みんなやりたいことやって、楽しければいいじゃんと思っているから。特に理由は必要ではない)

一芸は身を助け、それ以外のことでは多くの場合、大目に見てもらえる。フットボール選手がパブで乱闘騒ぎを起こそうが、ミュージシャンがドラックをやろうが見逃される。そのような意味でも完全な階級社会なのである。日本のようにすべてのカテゴリーの人たちが一般常識に従わなければいけない国とは大違いだ。

力士や芸能人に一般的な社会人と同じ常識を求めても仕方がない。彼らは異能の人である、異世界の住人であることを認めれば、少しはこの閉塞感のある社会にも風穴が空くのではと思っている。