Keep My Word

19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

海外生活のススメ:日本人というブランド

自分がイギリスに滞在した2000年頃までは、イギリスはきらきらと輝いて見えた。

ブレア政権が打ち出した「クール・ブリタニア」が見事にはまり、ものすごく勢いがあった。音楽でもオアシスやブラーなどが世の中を席巻し、希望に満ちた時代だった。

その頃は、日本は色あせて見えて、イギリス生活こそが何ものにも代えがたい刺激に満ちていると思っていた。それから日本に帰国し、2年おきにはロンドンに行って旧友と再会しているが、行くたびにその輝きは衰え、今ではあまり行く気にもならなくなってしまった。

もしかしたら自分自身がすっかり日本の生活に順応してしまい、そこにいること自体に快感を覚えるようになってきたのかもしれない。そう思って2年ほど前はロンドンに行ったついでに、ベルリンにも寄ってみた。すると、ベルリンの持つ熱気にすっかりやられてしまい、ぜひとも住んでみたい都市のひとつとなった。今、自分が若いアーティストであれば、間違いなくベルリンを目指すと思う。

だが、総じて考えてみると、やはり10年前と比べて、何かを目指すために海外に出て行く必要性は今はないのでは思っている。東京にいれば必要なものはすべて揃い、それなりに刺激もある生活が営める。

海外生活で得られる刺激とデメリット、東京生活で得られる刺激とデメリットを考えたときに、おそらく後者が選択されるから、多くの人が海外で生活することを控えるようになったのだろう。また言葉の壁という解決し難い問題もあり、彼らが躊躇する気持ちも分かる。

そして、その傾向はますます強まり、人々は日本の生活にどっぷり浸かり、どこにも行かない「アメリカ化」が進むことは自明の理だ。(旅するアメリカ人ほど稀少価値のあるものはない。30カ国ぐらい旅したがアメリカ人に会うのは稀だった)

でも、だからこそ海外で生活するメリットがあるのでは思う。人々がこぞって日本を出たがらない環境だからこそ、今海外生活を体験したものは貴重な存在としてその付加価値が高まる。

人生の多感な時期に2,3年海外に暮らすことは何ものにも得難い経験だ。今の20代の人たちこそ、考えるのはやめて、海外に行くべきだと思う。特に就職難の今、英語やほかの言語を習得すれば、彼らは企業にとって貴重な戦力になるかもしれないし、また海外にそのまま就職するチャンスもある。

日本人がほかのアジア諸国に比べて最大のアドバンテージは「日本人」というブランドだ。

世界中からこれほど好かれている国も珍しい。

(中国や韓国の人々のアジアでの評判は最悪だし、ケチで有名なインド人もあまり評判は良くない。ただぼりやすいから好きという側面もあるが、嫌われるよりもまだましだろう)

今だからこそ、そのアドバンテージは活かせる。今後経済が停滞し、文化的にも存在感が示せなくなってくると、そうは言っていられなくなるだろう。

先人たちがボラれ、騙され、散々痛い目にあってきたおかげで、このようなアドバンテージを得ることが出来たわけだ。同じような目に遭う可能性もあるが、それを差し引いても、十分におつりがくるほどの経験は出来るのではないかと思っている。