Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

「ただ待つ」という選択肢について

「仕事だから」とよく耳にする。仕事だからなんなんだろう?

世の中には仕事よりも大切なことが多々ある。仕事にばかり気を配って、人生がおろそかになっている人は多い。

個人的には仕事に費やす時間が少なければ、少ないほどいいと思っている。それできちんとした結果が出るのであれば、それに越したことはない。だが、多くの人は「一生懸命」や「努力」という言葉を使って、自分自身のことを正当化しがちだ。

結果が伴わない努力などするだけ無駄だ。僕はなるべく仕事をしたくない。だから、真剣に「どうやって仕事をしないで済むか?」ということをよく考える。もしかしたら、日々ブログや文章を書くことも、その一環と言えるかもしれない。自分の考えやアイディアを文章化し、体系化して他者と分かち合うことで、自分の考えを一歩進めてことが出来る。アウトプットされないアイディアなんて、この世に存在しないも同然だ。

時々、人から自分のアイディアやオンライン英会話スクールの仕組みやサービス内容をブログなどで公表して、盗まれることを心配しないのかと言われる。アイディアやサービス内容など公表したところで、盗まれることはないと思っている。仮に盗まれても、別に困ることはない。公表することにより「自分の考えを一歩進める」ことが出来るのだから、彼らがそれらを盗んでそれらを実行に移しているあいだに、自分たちはもっと先へと進んでいる。

「最小限の努力で、最大限の成果」が自分のモットーだ。そして、意外とこれを人々に浸透させるのは難しい。なぜなら、多くの人は仕事が大好きだからである。仕事のために仕事をすることを厭わない。大変な努力家だと思う。

仕事なんて、しないで済むのであればしないに越したことはない。

アゴラにも書いたが、自分が理想とする組織運営方法は、マネージメントを必要としない組織構築だ。そして、どうやらその構築は自分が思った以上に大変な作業になりそうだ。だが、一度構築してしまえば、今後もっと良質なサービスをそれほどの負担はなく提供出来るのではと思っている。

「人は人を変えることは出来ない」これは自分が36年間費やして獲得した悟りだ。でも、時々忘れそうになるのも事実だ。人はつい自分を過信して、人の考えを変えることが出来ると思ってしまう。特に権力を握っている側の人間はそのような思考に陥りやすい。

物事を成就させるには時間がかかる。時間をかけるということだけが、必要なこともある。愚直にただ待つということも必要だろう。