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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

英語の達人への道

未曽有の大災害から一週間が経ち、被災地以外の状況は少しは落ち着いてきたが、まだ十分な物資が必要とされる場所に届いておらず、とても心配だ。原発についてはここのところ毎日のようにBBCやガーディアンで情報を取得していたが、「危機的状況は去った」というのが大方の見方であり、それよりも津波による被害のほうがよほど深刻だと書かれている。

(なかには「1000年に一回あるかないかの大災害」でもほとんどの日本の原発が耐えられたので、原発建設をもっと促進すべきだという意見も見られた)

このような状況だったので、何も手に付かない状況だったが、休日ということもあり以前に買った「英語達人列伝」という本を読んだ。

新渡戸稲造岡倉天心野口英世白洲次郎などの日本を支えた偉人たちの英語の達人ぶりを紹介した本だ。何よりも驚かされるのは、その圧倒的な勉強量だ。図書館にあるすべての洋書を読み尽くし、ブリタニカ百科事典を愛読し、シェイクスピアを諳んじる。野口英世に至っては、睡眠時間を極限にまで削り、眠くなったら庭に出て冷水を浴びて、目を覚まさせるという。

「あほか」と思う。

しかし、このような偉大な先人がいたおかげで我々は偉大な発展を遂げ、世界第二位の経済大国にまで登り詰めたのだろう。

一般人に役立つ勉強方法は一切ないが、ひとつ挙げるとすれば、「インプット命」ということだろう。圧倒的な読書量が彼ら偉人たちの唯一の共通点と言っても過言ではない。図書館丸1つ分の読書などこなすことは到底無理だが、今ではネットで簡単に英文が読める時代になった。それを活用しないのは損である。

そうした圧倒的なインプット量を得てから、彼らは発音やスピーキングの課題に取り組んでいる。特に発音などは一番最後にクリアすべき問題で、とにかくまずは英語を話すということから始めている。だが、そこは偉人の偉人たる所以で、最終的にはネイティブスピーカー以上の英語力を身につけてしまう。(著者も何度も語っているが「英語が上手い」とネイティブスピーカーに英語を褒められているようでは、英語初心者なんだと。外国人が英語を話していると気取られてないくらいに上達してこそ、達人の称号を得られる)

英語の達人への道はかくも険しき道なのだろう。

そういえば、買ってまだ読んでいない洋書が何冊もある・・・・・・・読むとするか。百里の道も一足から。これからの日本にも言えることだし、自分自身にも当てはまることだ。