Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

語学力と人柄:足りないものはキャラで補うということ。

色々と偉そうなことを書いていますが、「おまえのスペイン語はどうやねん!」とツッコミを受けそうです。ブエノスアイレスに着いた二ヶ月ほど前は「HOLA!(オラ)」しか知りませんでしたが、今では一応たどたどしくもセンテンスで話すことは出来ます。

もちろん、幼稚園児以下のボキャブラリーを駆使してですが・・・・・・・

早く小学校に入学出来るレベルになりたいものですが、先は長い道のりです。半年、一年くらいはかかるのではと思っています。

現在、スペイン語のクラスは週五回一日2時間のプライベートレッスンを、ブエノスアイレスで一番のドSと有名な(?)メルセデス先生から受けております。下記が彼女のSッ気ぶりを物語るエピソードです。

1.「明日のレッスンまでには24時間しかないけど、宿題やっておいてね♡」と言いながら、大量の宿題を出す。

これには最初の一ヶ月は苦しみました。なぜなら、スペイン語の動詞の活用はハンパないからです。活用に次ぐ活用の嵐です。主語(一人称、一人称複数、二人称、三人称単数、三人称複数)によっても変化するので、12個の不規則変化動詞の現在形の活用を覚えるだけで60個の動詞活用を覚えることになります。

そして、スペイン語には現在形、過去形、現在完了形、未来形などのお馴染みの活用に加えて、線過去などという概念的に分かりにくい活用もあるので、暗記の量は天文学的です。

2.大量の動詞活用を息も絶え絶えに覚え、そして翌日テストされる。だが、それに全問正解すると「チッ!」という顔をする。

意味が分かりませんが、逆にたくさん間違えると翌日再試験が待っています。よっていずれは、全問正解しないといけないので、最初にやっておいた方が楽だろうと思ってやっています。

3.なんとかフルセンテンスを言おうと「あー」とか「うー」とか言いながらスペイン語を話していると、目の前で何度も欠伸をする。

これは「おまえの話し、退屈なんだよ、実際」という意思表示なんでしょうか?そんなにスラスラ言えるわけないじゃん!まだ二ヶ月だ!と心のなかで叫びながらも、なんとか話しています。

4.質問にうまく答えられなかったり、以前習ったことを覚えてなくて、間違えると「そこ、やったよね?」と実際に習ったページをめくられ、「ここ!」と指さされる。

たしかに間違える自分がすべての非を負っていることを認めます。しかし!・・・・・この二ヶ月で2冊の教科書を並行して勉強し、すでに200ページくらいの内容を習っているのです。

そのすべてを覚えられるか!

おれは聖徳太子か!と言いたい。

とまあ、毎日そんな責め苦および辱めを受けながらも、粛々とスペイン語の勉強に励んでおります。いつか彼女を唸らせるような「ペラペーラ」のスペイン語を話せるようになりたいものです。

ちなみに今週はメルセデス先生はブラジルに住む彼氏に会いにリオ・デ・ジャネイロ滞在中です。よって彼女の姉のロレーナ先生に習っています。姉妹それぞれ持ち味は違い、学ぶところは多々あります。姉のロレーナ先生のほうは、それほどのSではなく、結構適当なのでいい息抜きです。

最近、知り合ったアメリカ人女性のサラさんは、大学でスペイン語を専攻し、当時はペラペラだったと豪語していますが、実際は今の僕のスペイン語よりもひどい英語訛りのスペイン語を話します。しかし、それでも堂々とそのスペイン語を駆使して、街を闊歩しています。

やはりコミュケーションを取る秘訣は、語学力よりも「人柄(キャラ)」かと強く思う今日この頃です。