Keep My Word

19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

文句があるやつは出ていけばいい:これからのノマドのあり方。

日本と違い、世界には「基準:スタンダード」というものがないことが多い。

たとえば、ブエノスアイレスの不動産屋などは、不動産屋によって取るコミッションがかなり違うし、物件自体も本当にピンきりだ。

日本では「掘り出し物の物件」などは中々見つけることは難しいが、ここブエノスアイレスでは東京では考えられないくらい素敵な物件はたくさんある。

だがしかし、ここブエノスアイレスでは通常にメールのやりとりが出来ない。物件が空いているかどうか不動産屋に問い合わせのメールを送っても、たいてい返事は来ない。当然、埋まっている可能性もあるし、そうでない可能性もある。それを確かめるために実際に返事がなかった不動産屋に行って同じ物件について問い合わせたが、あとで調べてメールをくれると言われた。

まあ、当然メールは来ないし、最初から期待もしていない。

なかなか面白い人たちだなと思う。別にこれは外国人に限ったことではなく、最近マンションを購入したアルゼンチン人のロレーナ先生も同じことを言っていた。彼女は政府が特別に作った住宅ローンでローンの借入を行い、そのローンは45日間以内に実際に物件を購入しないとその権利は無効になるという特殊なものだった。

だから、不動産屋に問合わせた時点で「こいつは絶対に物件を買うカモ」という状態なわけだ。それでも、彼女が電話やメールで該当する物件を問い合せても「その物件はもうない」とにべもなく断られることが多々あったらしい。

彼女いわく「ブエノスアイレスは建築ラッシュだから、物件なんて有り余っていて他にもたくさん物件はあるのに、彼らは絶対にそれらを探して提案することなんてしない!」と憤慨していた。そして、続けて「そのくせ、お金がない、お金がない、と文句ばかり言う」とのことだ。

マクドナルドに行っても「スマイルゼロ円」というのはきっとネズミが住む夢の国の話だと思わんばかりの接客態度だし、注文を取ってからノロノロと動くその姿を見ると、「マックジョブ(単純労働)」という言葉の定義すら怪しまれる。

そういったサービスが行き届かないひとつひとつのことを見るのは、ある意味新鮮だ。日本では金太郎飴のごとく均等で均一で高品質なサービスが享受出来るが、そこに個性というものは感じない。

僕は人として、ブエノスアイレスの人々のほうがより自然なのではと思っている。人間なんて、誰からか強制されないと何もしない怠惰な生き物なのだ。きっと、彼らのボキャブラリーに社畜なんて言葉は存在しないだろう。

年間3万人以上の自殺者を出しているいびつな日本社会よりも、犯罪都市ブエノスアイレスのほうがより社会的に豊かだとは言い切れないが、欲望により忠実なのはこの地の人たちであることは明白だ。

自分自身は学者でも政治家でも活動家でもなんでもないので、基本的に自分が所属している社会の社会的問題はすべて個人的な問題だと捉えるようにしている。それらが気に入らなければ、また違う土地へと移ればいいだけだと割り切っている部分があるからだ。

インターネットというツールを手に入れ、英語あるいはほかの言語を習得し、ある程度のソーシャルスキルがあれば、そのような考え方でも生きていける。人はそれを「ノマド遊牧民)」と呼ぶかは知らないが、自分自身がだんだんそのような存在になっていることを感じてはいる。

だが、たぶんいずれは日本に戻るだろうとおぼろげに思っているので、そのような形で手に入れたスキルを硬直し始めた日本社会で活かせいかなと考えている・・・・・だいぶ先の話になるかもしれないが。