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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

経営するということについて:スペイン語オンラインスクールの将来性

最近、スペイン語の勉強がダレてきたので心機一転するために、今日初めて新しい先生のレッスンを受けてきた。彼もまたマテアス先生といい、これで男はマテアス先生二人、あとはメルセデス先生、姉のロレーナ先生からレッスン受けることになった。

合計4人の先生を取っ替え引っ替えしながら習うことになるので、刺激もあり、またこれで心を入れ替えてレッスンに望めるだろう。

しかし、仮にアルゼンチン人を雇ってオンラインスペイン語スクールを開くとして、彼らを雇いたいかという視点で見ると、どの先生もピンとこないなと思う。一生徒として、自分の努力で諸々至らない点をカバーするのであれば彼らはとても優秀な先生だと思うけど、自分が雇う側になると色々とリスクもあるので慎重にならざるを得ない。

今、一番お気に入りのロレーナ先生も、あらゆる点でルーズなので、ちょっと躊躇すると思う。個人的に鼻歌まじりで「ウン・モメンティート(ちょっと待ってね)」と言いながらレッスン中に友達の電話に出たり、「お腹空いたから、バナナでも食べる?」と言って有無を言わさずバナナを食べたりする彼女は好きだ。

一度、うちでレッスンをしたときなんか自分の都合で約束の時間の1時間前に来て、「ちょっとパソコン使っていい?」と言ってメールを数通送って用事を済ませて、「お腹空いた。いちごでもない?」と言って人の家の冷蔵庫を開け、腹ごしらえをしてから来てからきっかり2時間後には去っていったときもちょと微笑ましい事件として記憶に残っている。

日本人のサービス業に対する要求の高さを重々承知している身としては、そうそう安易に雇うことは出来ないと思う。それに「どうしてそういうことをしてダメか?」ということについて説得力のある説明ができる自信がない。(究極的には「対顧客」という関係性がアルゼンチンと日本では違うということに尽きる。ここでは友人のように振舞っても許されるが、日本ではまずありえない)

そう色々と考えるとビジネスとしてオンラインスクールを経営するのはそれほど簡単なことではないなと今更ながら思う。たまたまいい出会いがあったので今はうまくいっているが、それを継続していくには少しづつ物事を改善していくしか道はない。

ブエノスアイレスで出会う人たちにオンライン英会話スクールを経営しているというと、「きみが英語を教えているわけではないのだろう?だったら何をしているの?」と言われるが、一言では済ませられない色々なことをやっているわけで・・・・・・「テニスをしたりタンゴを踊ったりしているのは仮の姿で、うんぬん」と歯切れが悪い説明しか出来ない。

きっとただの運がいい人と思われているかもしれないが、それもあながち的外れではないので、それはそれでよしとしよう。