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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

旅人のオアシスを目指して:カウチサーフィンを利用する

最近、カウチサーフィンというサービスを利用して、若い旅行者をただで自分の家に泊めている。今、泊まっているのはオランダ人のルーカスくん(23歳)で、夏にオランダの大学院に行くまでの間、アジアとラテンアメリカを旅する予定だという。

Lucas

ルーカスくんは彼女と一緒にインドの砂漠地方であるラジェスターンに2週間ほど滞在したあと、今度は一人でブエノスアイレスに来て、これからチリに行くとのことだ。チリではボランティアで農業体験などをしながら、長期滞在する予定らしい。

彼にとってみれば、オンライン英会話スクールという形態が珍しく、「どうやって始めて、どうやって運営しているのか?」など根堀り葉堀り訊かれた。旅人である彼にとってみれば、自分が行なっているどこでも好きな場所で働ける「ノマド」なワーキングスタイルは理想的に映るらしい。

カウチサーフィンでホストする場合は、当然無償で相手を泊めて、多くの場合は料理などを振る舞うので、こちらの金銭的なメリットは全く存在しない。しかし、彼のように自分で色々と考えて、これからの人生について頭を巡らしている人たちと出会うととても刺激になる。

特に自分のように家で仕事をし、学校にも行っていない場合、向こうからわざわざこちらに会いに来てくれるカウチサーフィンのようなサービスを利用することはとてもメリットがある。

もちろん、誰でも彼でも泊めているわけではない。どちらかと言うと、けっこうな確率で相手の「泊めてくれ」という申し出を断っている。こちらも多くの時間を割く以上、自分にとって魅力的な人間ではないと泊めたくはない。

今回は彼のファーストメールがかなり好感が持てる内容で、実際に会ってみるとそのとおり謙虚で信頼に足る人だった。23歳とは思えないほど、老成しているので、ときどき同い年の感覚で話してしまうこともあるほどだ。

自分にとって刺激にもなるし、彼のようにこちらがいい刺激となる場合、双方にとってとてもメリットがある。いつでも人の旅の話を聴くのは楽しいものだし、スペイン語ではなく英語だけの会話もまた楽しい。今後もしばらくはこのサービスを利用して、自分の家が多くの旅人の憩いの場になればと思っている。