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19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

食欲を制するものは世界を制する!:海外での日本の評判

昨日は、ブエノスアイレスで開催された「起業家パーティー」に参加してきた。日本で同じような催しものが開催されたら、「熱い人たちが熱いことを語る場」となるかもしれないが、ここブエノスアイレスでは「なんとなく暇だったから来た」的な人たちが大半を占めており、それはそれでけっこう楽しかった。

かなりの数の人たちとスペイン語と英語を相手によって切り替えながら話したが、自分が運が良かったのか「日本、ダイスキ!」という人たちがやたらと目についた。

参加者は100人を超えていたと思うが、そのなかで日本人は自分だけだった。ついでに言うと、アジア人という枠の中でも一人だけだった。そのような状況なので、「おまえ、日本人か?」的な感じで話しかけてくる人たちもいて、そのような人たちはたいてい「ニッポン、サイコー」という人たちだ。

思えば今から17年前、20歳でスコットランドで留学しているときに、「日本でフランス映画なんて見れるの?」的な暴言をフランス人の小娘から浴びせられたことを考えると、隔世の感である。(その頃はエリック・ロメールトリュフォーに心酔している頃だったので、余計にそう思ったのだと思います)

マスコミが言うように確かに漫画などのオタク文化は世界である程度浸透しており、「日本の漫画って

ほんと深いよねー」と髭もじゃのブラジル人と話もしたけど、そのような人はどちらかと言うと稀で、純粋に日本に憧れを持っている人たちが見受けられた。

香港に4年間働いて、そのあいだに日本に訪れたアルゼンチン女性などは、「香港ってほんとカオスだけど、日本は何もかも洗練されていて、それに日本人はとてつもなくは親切で最高だった!」と言っていた。日本人の自分からしてみると、どちらかと言うと香港のカオスのほうが面白み味があっていいのではと思うが、隣の芝生は青く見える的な発想で、外国人が住むとけっこう大変なのだろう。

NYの大学のブエノスアイレス分校に通うアメリカ人は父親が日本を訪れたことがあり、その父親から話を聞いて、「ずっと日本に行きたい」と思っているとのことだった。(最初はブエノスアイレスの大学に交換留学で来ていると思いましたが、あくまでアメリカの大学のブエノスアイレス分校らしいです・・・・不思議な感じです)

日本食の素晴らしさは世界に広く認知されているが、そのほとんどが寿司・天ぷらを通してなので、実際に行った人たちは「日本料理って、寿司だけじゃないの!なにこれ、チョーうまい!」となるらしい。件の香港で働いていたアルゼンチン人などは「日本にいるあいだ、寿司なんて一口も食べなかった。だってそれ以外の料理が素晴らしすぎるから!」と言っていたが、それもそれでどうかと・・・・・自分だったら毎日寿司でもいいぐらいなので。

日本のオタク文化、驚異的な経済成長、日本人の持つ勤勉さや真面目さなど彼らから尊敬に値する要素はたくさんあるらしいが、やはり最終的には「彼らの食欲を満たすこと」が決定打となり、われわれ日本人は彼らの尊敬を勝ち取るらしい。

アルゼンチンのように「肉を焼いて食うだけ」という素朴な食文化しかない国にいると、日本人の食材に対する深い探究心と、素材を生かしつつ、シンプルにアレンジして複雑な味わいを生み出す食文化はたしかに驚異的だ。

今の日本のどこか暗い経済状況に反比例するかのように、日本に対する評判は今だかってないほど世界で高まっていることを肌で感じた。これがロンドンやニューヨークなどの世界の大都市だと状況は違うかもしれないが、「大都市の田舎」であるどこか牧歌的なブエノスアイレスだから、そのようなことを余計に強く感じたのかもしれない。