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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

オモローからインテレサンチまで:多言語習得のすすめ

2週間ほど前からポルトガル語の勉強を始めた。

理由は色々とあるのだが、始めるとなかなか面白い。

例えば、英語では「面白い」は「interesting」となるが、スペイン語では「interesante(インテレサンテ)」となる。

そして、それがポルトガル語では「interessante(インテレサンチ)」 となる。

(ちなみにブラジルでのポルトガル語の発音です。ポルトガルポルトガル語発音は異なります)

何カ国語も話せると、日本ではどこか無条件で尊敬しがちだが、こと西洋言語に限っていえば、互いにとても似ているので、日本人が想像するほど大したことではない。

現にここブエノスアイレスで会うヨーロッパの人たちはたいてい三カ国語以上は話せる。

もちろん、彼らと我々の習得条件は全然違うが、ひとつの西洋言語をマスターすると、その次の言語からとたんに楽になる。

特にスペイン語などのラテン系言語をひとつでも習得すると、ほかのラテン系言語であるポルトガル語、イタリア語、フランス語などの習得はかなり有利になる。もちろん、それでも各言語によって特有な文法、語法などもあるので、高いレベルで使いこなすにはそれなりの時間をかける必要があるが、片言レベルまではそれほど時間はかからないと思う。

スペイン語の文法はひと通りマスターしたので、ポルトガル語の勉強方法はスペイン語の時と違い、いきなり日常会話レベルから始めた。そして、すでにブエノスアイレスに住んで8年になるスペイン語ペラペラのブラジル人からポルトガル語を毎日習っているので、自分にとって一石二鳥の効果がある。

スペイン語もまだ習って2年も経っていないので知らない単語はたくさんある。それらも覚えつつ、ポルトガル語も習得していけるので、とても役に立っている。

今日はたまたま朝、ポルトガル語のプライベートレッスンを受けて、午後マテアスメソッドで名を馳せたマテアス先生のレッスンだったのだが、ポルトガル語を話す時ほどの強烈な負荷はスペイン語を話すときはかからないので、随分と気楽にレッスンを受けることが出来た。

今の自分の外国語のレベルは、英語→スペイン語→→→ポルトガル語なので、自分に適度な負荷をかけるという意味ではとてもいい。 

英語、スペイン語、それにポルトガル語と互いに似通った単語を見つけると、ヨーロッパに脈々と流れる歴史を感じ取ることも出来、そして言語習得というものはかくに楽しいものだと心底思う。

もちろん、英語を習得するということはこれからは必須だろう。でも、その先になるがあるのだろう?

英語を習得したからといって外国人とコミュニケーションが取れるというわけではない。結局のところ、彼らを受け入れ、なおかつこちらに興味を持ってもらうためにも彼らのローカル言語を習得することはその一助となる。

文化と言語は密接に結びついているので、彼らの言葉を知ることによって、文化も知ることができる。その作業は自分にとってはとても大事な作業だ。

人生、これから何人の友人を作ることができるだろうか?

もし、今後彼ら彼女たちと出会った時に、彼らにふさわしい友人となるべく自分の引き出しを多く持っていたい。そのためにも多言語習得というは理にかなった方法だと思う。

世界の人たちとコミュニケーションを取リたいのであれば、英語習得が一番だ。でもお互い外国語を話すとうシチュエーションよりも、こちらが努力して相手の言語を話せば、より一層相手のことを奥深くまで識ることが出来るかもしれない。

別にそれほどヨーロッパ諸国に肩入れするつもりはないので、一段落したらアジアのローカル言語のひとつやふたつ勉強するのも悪くないアイディアかもしれないと思っている・・・・随分と先の話になると思うけど。