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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

日本の地方都市が持つ大きな可能性について

今回の旅では常にどこか行くたびに、「ここには住めるか?あるいは住みたいか?」という観点から見ている。そういった意味では、今回行ったなかでは、スペインのバルセロナ、それにグラナダがポイントが高かった。

しかし、日本に帰国してから、北海道、関西、それに四国の大三島と松山という地方都市へと足を運んだ後、その印象は少し様相が違ってくる。昨年から日本にもLCCが本格的に就航し、今では日本の各都市を旅するのに、たいてい一万円以内でどこでも行けてしまう。

東京から北海道なんてジェットスターを使えば、一人片道5000円程度だったし、四国の松山にも同程度の料金で行ける。(ちなみに松山から大阪までの片道バス料金は6700円だった。すでに距離と料金は比例しない)

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(松山の道後温泉には、松山駅から市電で20分で行けます。風情があってとてもいいところでした:写真はクリックすると拡大します)

このようなことを考えると、東京に住む価値はそれほど高くはないのではと思い始めてくる。特に日本では通信販売、アマゾンや楽天を使えば日本全国どこでも欲しいものは注文した翌日には届く。このインフラは世界でも稀だ。

(アルゼンチンにはアマゾンすらないし、宅配便なんて便利なものは存在しない。ヨーロッパでも日本ほど確かな宅配便は未だ存在していない)

普段は温泉でもある地方に住んで、必要なときだけ東京や大阪に出てくるというライフスタイルも今後ありだと思っている。それぐらい日本の地方が持っているインフラと生活環境は魅力的だ。

今、友人が一人、四国の大三島というところに住んでいるが、彼の新居の家賃は1万円だ。それで毎日のように海が見えるどでかい海水風呂に浸かり、悠々自適の毎日を送っている。

マーレ・グラッシア大三島という大浴場です)

1万円という家賃は究極かと思うが、地方に行けば、2,3万円で借りられるところはたくさんあるだろう。自分のように場所を選ばない仕事であれば、地方に住んで用があれば東京などに来るというライフスタイルを選ぶ人たちは今後増えてくると思う。

わざわざ、日本より不便なアジアやヨーロッパ、それに特に南米などに行かなくても、日本の地方都市に行けば、質の高い生活を営むことが可能だ。

仕事をどうするかということが一番のネックになるが、それさえクリアすれば、一気に選択肢は広がる。これからはずっと一箇所に住むのではなく、転々としながら、日本、あるいは世界を行き来する人たちが増えてくるだろう。

そのためのインフラは英語はもちろんのこと、ほかの言語も出来たほうが望ましいし、どこに行っても通用する趣味などあれば、現地の人々とも仲良くなれる。

少しづつ少しづつ、そうやって世界は交じり合い、よくなっていくのではと希望的観測を抱いている。