先週の日曜日の午後、メキシコ人の友人アビマエルから連絡があり、「時間があるなら、今から会おうよ。オアハカのことを色々と説明するから」とのことだったので、黄昏時のメキシコシティで男二人、バーで落ち合った。
会った早々、おもむろにアビマエルは愛用のMacBookAirを取り出して、やおら説明を始める。
「ここが実家だよ」
「で、うちはオアハカの中心地からバスでだいたい40分かかるから」
以上、終了。
アビマエルから事前にオアハカについて得た情報は上記がすべてだった(実話です)
仕方がないのでネットで色々と調べ、また自分よりも一日前にオアハカ入りしている金丸文武くんによると、「オアハカ近郊の村の墓がアツい!」という情報を得た。
そこでネットで検索すると、「ホホ村」という場所があり死者の日にはそこで盛大に祝うとのことだった。すでに10月31日にすでにホホ村を訪れている金丸くんには気の毒だったが、翌日の11月1日にも彼を引き連れて行ってみた。(ちなみに10月31日の夜は、地元の人がメスカルなどを持込み、音楽が奏でられ、盛大なパーティーのような状態とのことです。翌日行っても、がらんとしていました)
人はいなかったが、飾り付けがとても綺麗だった。
死は誰にとっても悲劇だが、実際は当事者よりも周りの人にとってより深刻な悲劇だ。
残されたものたちの悲しみはとてもつもなく深いと思う。
だけど、このように毎年死んでいったものたちを思い出し、彼らのことを思いながら騒ぐ習慣があるのは素晴らしい。日本にもお盆はあるが、メキシコの死者の日はもっと陽気で賑やかだ。
いずれ誰にも死は訪れる。
でも、自分の死後、こんなに陽気に祝ってもらえるのであれば、別に死に対してそれほどの畏怖の念を感じなくなるかもしれない。
(応援よろしくお願いします)