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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

メキシコシティで古代文明を想う

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まずはヨーロッパへと飛び、1ヶ月近く旅したのち、日本へと飛び、フィリピンなどを回ってから、カナダのバンクーバー、それにアメリカに滞在して、ここメキシコシティへとやってきた。数日でメキシコシティを去り、グアテマラを目指して陸路で南下する予定だったが、すでにメキシコシティには4ヶ月近く滞在している。

うっかり滞在が延びてしまった。

ただ基本、近所のスターバックスで仕事をして、家で料理をし、夜はサルサ教室などに行くという生活サイクルだったので、観光はほとんどしたことがなかった。

メキシコシティにはスペイン語で「Centro Historico(歴史地区)」と呼ばれる地区があるというは風の便りで訊いていた。だが場所もよく分からず、なんとなく自分の住んでいるところからは遠いのだろうなと思っていた。

ちょうどメキシコ人の友人から「el Festival Internacional de las Luces(意訳:国際イリュミネーション・フェスティバル)」が歴史地区で開催されているから行こうと誘われて、行ってみることにした。

まず、何より驚愕したのは、自分のアパートから徒歩20分程度で行けるところだったという事実だ。近い。なぜ今まで行かなかったのか疑問だ。

Luces1

宮殿にイメージをプロジェクターで投影しているイリュミネーションだ。少々、残念な感じではある。

Luces2

Luces4

歴史地区にある「Plaza de Bellas Artes(ベジャス・アルテス宮殿)」近くで開催されているのだが、かなりの大規模なもので全部を見て回るのは、1日では無理だろう。(ちなみに今週、日曜日まで開催とのことです)

普段の自分の生活圏とは全く違う場所では、正直新鮮ではあった。歴史地区と呼ばれるだけだけあって、スペイン植民地時代に建てられた建物は確かに見応えがある。

Luces3

(ベジャス・アルテス宮殿近くにある由緒正しき郵便局は、正直、フェスティバルよりも見応えがあった)

13世紀末にアステカ人が神託に従ってメキシコシティにやってきて、湖を埋め立てて、見事な水の都を築いた。しかし、16世紀にやってきたスペイン人がそのすべてを破壊して、自分の国の建造物をその上に築きあげたのがこの歴史地区の建造物だ。

そこが元々、何もなかったところから一からヨーロッパ風の建築物を築いたブエノスアイレスとの大きな違いかもしれない。

スペイン人がアステカ文明を尊重して、そのまま建造物を残していたら、この街はどのような姿を見せたのか個人的にはとても興味がある。でも、子供の頃になんとなく聞きかじった古代文明が自分の家から徒歩20分のところに埋まっているというのはどこか不思議な感覚だ。

たくさんのことを見ることは可能だが、それを理解するのはとてもつもなく膨大な時間を費やさないといけないのだろう。そんなことを思いつつ、スペイン人が築き上げた建造物を見ながら、その下に埋まっているアステカ文明とはどういった文明だったのだろうかとふと思った。

ブエノスアイレススペイン語の勉強をしながら、スペイン語を通じてアルゼンチンの歴史を勉強したように、メキシコのことももっと知る必要があるのかもしれない。

そんなことを思った一日だった。

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