Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

これからのこと:年下の友達について

以前、まだ日本に住んでいる頃に、仲の良い友達と連絡が取れなくなった。

「どうしたのかなー」と思っていると、10日ぶりくらいに連絡があった。

開口一番、「いやー、ちょっと留置場入っていて!すいません、連絡取れなくて!」とワイルドな情報が耳に飛び込んできたことがある。

っていうか、ワイルドすぎるだろ。

しかし、なんだか嬉しそうに「いやー、やっぱり留置場入ると、それまで自分のプロファイリングになかった面白い人たちがいてね」と楽しそうに留置場にいた面々のことを話してくれた。

(ちなみに、事件自体は酔っぱらいに絡まれた系の事件で、不起訴となりことなきを得た)

そう、年を取れば取るほど、自分のプロファイリングにない人たちとの出会いは貴重になる。結局、友達となるのは似たもの同士ということもあるし、友達と一緒に行動するようになると、新しい友達は出来づらくなる。

だからと言って、ブエノスアイレスやメキシコくんだりまで行く必要はないし、留置場に入る必要もない。

が、やはり異国には自分のプロファイリングにはない人たちが当然のように溢れている。もちろん、その多くはダメな方向で。

ただなかには素晴らしい人たちもたくさんいる。

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メキシコシティに到着して、すぐにアビマエルと出会うことがなかったら、この街にこんなに長居をすることはなかったかもしれない。彼と一緒にサルサ教室に通い始め、そして週末も一緒に外出をし、ほぼ毎日のように顔を合わせる仲になった。

正直、自分の全人生を通じて、これほどの頻度で会っている友人はそれほどいない。

二日後にはブエノスアイレスへと旅立つが、メキシコシティに帰ってきたら、また一緒に時間を共有出来ればと願っている。(まあ、アビマエルは11月30日にブエノスアイレスに遊びに来るのですが・・・・一緒に色々と周る予定です)

生まれた国も違うし、話す言葉もスペイン語だし、さらに世代も全然違う。共通するところを見つけるのが難しいくらいだが、なぜだか気が合い一緒にいて楽しい。

ブエノスアイレスに行っている間、必要のないものがあれば預かるから」とさらっとこちらの状況を察した言葉を言えるのは、メキシコシティでは彼だけだ。そして、いつも食事をするときは割り勘なのに、自分だけいつも少しだけ多く払うという、紳士的な振る舞い。

(お会計の計算はいつも理系の彼にお任せです・・・・でも、その分いつもバーで自分が多く払うという役割分担をしています)

さらに言うと、高学歴、高収入(オラクル勤務)、車はジャガーに乗り、若干26歳とメキシコシティ中の女の子が結婚したいという高スペックを誇っている。

「今度はグーグルに転職しようかなと思っているんだよね」と転職話もなんだかスケールがでかい。

しかし、「みんな僕のことを真面目だと思っているんだけど、ほんとはもっと女の子と遊びたいんだけどね」と健康な26歳男子の側面も持ち合わせている。

(まあ、アビマエルのような好条件の男は、付き合ったらすぐ相手が結婚を迫ることは想像に難くない)

ただふと思ったが、こういう友情関係はきっと外国人とだから成立するのだろうと思う。日本で39歳の自分が26歳の若者と夜な夜な出かける姿は想像できない。話が噛みあうとも思えない。だが、異国の人間同士だとそれが成立し、いい刺激になる。

(当然、日本だと若者に奢ってあげる立場なわけで・・・・でもそれだと悲しいかな、友達にはなれない)

スペイン語や英語だと敬語などないし、人間関係は常に対等だ。

そういう関係がとても心地いい。

そのためだけでも、海外に暮らす意義は自分にあると思う。どこまでもフラットな関係だから、お互い気を許せるし、バカな冗談も言い合える。たぶん、きっとそういう経験をしたくて、海外生活を始めたのかもしれない。

来年、どこに住んでいるかも分からない身だが、築いた友人関係だけはこれからも大切にしていきたい。

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