メキシコ・シティに舞い戻ってきた。
二度目となるので、特に興奮もなく、ただ懐かしい。
早速、メキシコ人の親友アビマエルと日本食を食べに行き、それからパーティーへと参加した。久しぶりに会う人たちで懐かしい反面、いつも一緒にいたフランス人女子ノエミがいないのは少し寂しい。
考えてみれば、メキシコ・シティにいるときは週に3,4回は顔を合わせていた。そんな気のおけない女友達がまたこの土地で出来るかどうか疑問だ。
彼女は今はポーランドにあるフランス大使館で働くために滞在しているらしい。ヨーロッパのエリートは若いころからスケールが違う。
出会いあり、別れもあるが、ここメキシコ・シティにはアビマエルがいるので、それだけでも心強い。
ただノエミは自分がいなくなったからサルサ教室は辞めてしまい、アビマエルは膝を悪くして、今はサルサを踊っていないとのことだ。ということはあのスパルタなサルサ教室には一体、誰が通っているの非常に疑問だ。
わずか二ヶ月の間に色々なことがあったわけだ。
このメキシコには3月末まで滞在して、それから日本に一時帰国し、そのあとはおそらくまたブエノスアイレスに戻ることになるだろう。
ここメキシコで3月末までにどうしてもやらなければならないことがあるので、それの進捗次第だが、おそらくうまくいくだろう。
メキシコやブエノスアイレスにいるあいだにヨーロッパの友達も増えたので、また彼らを訪ねに色々と回ってみたいと思っているが、それは先の話になるだろう。
この先、どこに住むかは分からないが、今年一年間はメキシコ、ブエノスアイレス、日本の三本立てでいこうかと思っている。それから先は神のみぞ知るだ。
一年前はまさか自分がメキシコに住むことになり、そこで多くの出会いを経験するとは想像すらしていなかった。
それでいい。
そういうふうにこれからもこの人生を生きていきたい。