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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

新興国のマーケティング事情:さすがのラテンクオリティ!

メキシコはなんだかのんびりしているなと思う。

とある知り合いからマーケティングを生業としている会社を紹介され、2週間以上前に会って、「次のミーティングには完璧な提案書を持って行くから」と言われて会ってみたら、全然いけてなくてびっくりした。

あまりに内容がひどいし、コピペしただけのような内容だったので、うちがどんな会社かどうか調べたのか思い、「うちの会社の名前知っている?」と訊いたら、答えに窮していたのにはウケた。

もう、話してもしょうがないので、帰ってもらった。

彼らはデジタルマーケティングソーシャルメディアの重要性をしきりに強調していたが、こちらはもう4年前からそれだけで宣伝して、生きながらえてきている会社だ。

今更、物知り顔でそれを言われてもピンと来ないし、デジタルマーケティングソーシャルメディアを使ったマーケティングならば、別に個人でも出来る。

もう、ほんとうにメキシコ人はのんびり屋さんだ。

でも、メキシコ人相手にスペイン語でまくしたてて、挙句にマーケティング会社の人たちに、「そもそも、うちの会社がほかの会社とどう違うかを強調することがマーケティングするときには大事なのに、君たちはうちの会社の名前すら知らないし、ウェブサイトすらみていないじゃないか!」と説教垂れることが出来るようになったのは、収穫だ。

っていうか、最初からイラッとしたのは、こっちが1人だと思い、向こうは特に用もなさそうな人たちを連れてきて、総勢5人でわざわざ来たことだ。5人も雁首揃えてきたのに、まさか10分で説教されて帰る羽目になるとは思っても見なかっただろうが。

(でも、意外とこちらは百戦錬磨で、そんなミーティングには慣れっこなんだけど)

人から金をもらおうというのに、こちらの会社の名前も知らずウェブサイトも見ないとは中々アグレッシブだとは思う。

まだ最初の提案だからと言っていたが、最初の提案がダメすぎたら、ふつう次はないだろうと思う。

こういうあらゆることを勘案すると、メキシコ滞在は長引きそうな気がする・・・・・あらゆることがが悠久の時の流れに乗って、ゆっくりと流れていく。

そしてアウトプットしてくるものは、なかなかのラテンクオリティだ。

だからこそ、チャンスはあるとは思う。

先進諸国と違って、新興国はスキだらけだ。

スキだらけでも、アルゼンチンのようにスキが多すぎて、全く機能していない国だとチャンスはほぼない。

メキシコはいい感じだなとは思う。

ああ、でもアルゼンチンの2年間は無駄ではなかったなと思う。

あの経験がなければ、このメキシコへの高評価はなかっただろうし、そこまでの忍耐力はなかっただろう。(でも、さすがに人の会社の名前も知らずにマーケティングしようとする人たちとは仕事は出来ない)

とにかくこれからが楽しみであることに間違いない。