Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

イタリアン・ビギナーな日々

人は仕事に追われたり、色々と理不尽なことに見舞われると、逃避する。 カリブ海の島へと逃げようかと思ったが、どうせオンラインの仕事なので、どこに行っても仕事が出来てしまう。 (せっかくメキシコにいるのに、いまだカンクーンにさら行ったことがない・・・・)

酒を飲んでいる場合でもなく、二日酔いになっている場合でもないし、パーティーに行っても仕事の愚痴しか出てこない。

そんなわけでイタリア語を習うことにした。 日本人にとってはイタリアはおフランスと同じくらい憧憬の念を集める国だ。

19歳の時、世界の3分の2の世界遺産があるというイタリアに3週間程度滞在したことがある。1人旅だったので、思う存分にルネサンスの美術品や骨董品に囲まれて、至福の時を過ごした。思えば、早熟なガキだった。

(イタリア人喜劇俳優のロベルト・ベニー二は最高だ)

今日、生まれて初めて、イタリア語のレッスンを取った。 30分のオンラインでのレッスンだ。

始まる30分程度前に、ネットでイタリア語の挨拶を暗記しただけだ。しかし、ベロ先生というベネチア出身のイタリア人女史はそんな超初心者である自分にお構いなしにずっとイタリア語でしゃべり続けた。

イタリア語はスペイン語に似ている。 そして、ベロ先生はイタリア人だが、スペイン語も教えているので、スペイン語も理解できる。

イタリア語を話そうにもイタリア語のボキャブラリーはほぼゼロなので、スペイン語が出てきてしまう。でも、ベロ先生のイタリア語を聞いているだけでも、なんだか幸せな気分になる。イタリア語はとても音楽的な言語だ。人をうっとりとさせる効果がある。

「Italian for Beginners(邦題:幸せになる為のイタリア語講座)」というとてもつなく地味なデンマーク映画がある。でもこの映画を見た後、誰でもなんとなくイタリア語を習いたくはなる映画だ。

イタリアはヨーロッパの人たちの間でも憧憬の念を集める国だ。 どこまでもロマンチックで、感情的なイタリア人。その劣化版がアルゼンチン人なのだろう・・・・ごめんよ、アルゼンチン人。

来週からは週4日、1日30分のイタリア語オンラインレッスンを受ける予定だ。 もちろん、30分やったところでたいした効果はない。そのために予習復習することが大切だ。

よく人は年を取ると、語学習得が難しくなるというが、全くそんなことはない。 この調子でいくと、50歳ぐらいまでにはあとひとつやふたつの言語をマスターすることも可能だと思う。

イタリア語習得というのは、いまの自分と全く関係ないので、いい現実逃避の手段でもある。 英語とかスペイン語は身体的に近すぎて、ねっとりしている感じだ。

最近はメールの大半が英語で、さらにスペイン語の案件も増えてきている。 考えてみると、いつのまにかほぼ毎日三ヶ国語でメールやメッセージを書いている自分がいる。

それがいつのまに四ヶ国語や五ヶ国語に増えたりするのだろうか?

我ながら、興味の尽きない人生だ。 イタリア、万歳!