Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

英語バカの人たちへ:謙虚になるための処方箋

日本には英語バカが多い。 ちょっと英語が出来るからといって調子になっている人たちのことだ。

「ほんと日本人って、いやだよね、オホホホ」とか言っている自分も日本人な帰国子女が後を絶たない。そんな人たちはきっと留学中も周りは日本人ばかりの環境に身をおき、うまく現地に溶け込んでいなかったのではと思う。

ヨーロッパのエリートたちは当然のように英語だけではなく複数言語を話す。 そんな人たちと普段から付き合っていれば、英語ぐらい話せたぐらいで別に自慢など出来ない。

グローバルマッチョ!フランス人女子、ノエミについて

以前に紹介したノエミなどは6ヶ国語目であるポーランド語を習得しようとしており、現在ワルシャワのフランス大使館に勤務している。ブエノスアイレスにいるヨーロッパから来た人たちも皆スペイン語と英語は当然のこと、ほかにもいくつかの言語を話せる人たちが多かった。 (イギリス人を除くけど・・・・・あとアメリカ人でスペイン語を流暢に話せるのはかなり希少でもある。怠惰な人たちだ)

前置きが長くなった。

今日はイタリア語レッスン二日目だったが、イタリア人先生にナチュラルに軽蔑された。 「ほんと、イタリア語からっきしね!」という感じだ。当たり前だ。イタリア語を勉強した総時間は2時間にも満たない。

一応、これでも英語、スペイン語、日本語と三ヶ国語を話す。それに付け加えてテニス、タンゴ、サルサと趣味もけっこう多彩だ。日本の中小企業の社長としては頑張っている方だ。

しかし、イタリア語が出来ないというだけで、馬鹿にされる。

女性同士の組み合わせ、あるいは男同士だとおそらくこうはならない。 先生が女性で、生徒が男性の場合のみ、起こる現象のように思われる。

女性は生物学的にも強い男に惹かれるというので、言葉もまともに話せない男性に対しては自然と猿を見るような目つきで見るのかもしれない。

スペイン語を初めて習ったメルセデス先生も思えば、そうだった。先生としては最悪の部類に入る先生で、その証拠に結局生徒が1人もいなくなり、今ではブエノスアイレスデルタ航空の事務所に勤務している。

よくあんなレッスンを1年近くも受けたものだ。 習い始めた最初の三ヶ月はまさに地獄だった。今ではストレス発散のためにイタリア語を習うとかお気楽なことを言っているが、あのときのストレスは今の仕事の10倍はきつかった。

「英語とスペイン語を習うのはどっちが難しかった?」とよく訊かれるが、スペイン語と即答するのは、あのときの経験からだろう。

話が脱線したが、英語バカの話だ。 ようは英語が話せるぐらいで調子に乗るなということだ。

この世知辛い世の中では、スペイン語や英語が出来てもイタリア語が出来ないという理由で馬鹿にされるのだ。

ただ定期的に新しい言語、あるいは趣味に取り組むのは精神衛生上、とてもいいと思う。 人というのものは何かを身に付けたり、自分の社会的地位が上がるにつれて、調子に乗りがちだ。

そんなときに全く新しいことに取り組むと、自分の無力さを思い知らされ、謙虚になる。 楽天の社長とかもスペイン語やイタリア語を習えば、もっとやさしい人になれるのではないだろうか・・・・無理か。

[caption id="attachment_8478" align="alignnone" width="300"]italiano イタリア語レッスン[/caption]

http://www.aulafacil.com/Italiano_video_1/Curso/Lecc-1.htm

上記のリンクから動画が見れるが、イタリア語って、なんか響きがアホみたいでいいと思う。イタリア語の響きはオペラの歌のように美しいと言うが、何回聞いてもバカっぽい。こんな言語を話して芸術にうつつを抜かしているうちに、どんどん経済が停滞していったのだろう。

ほんと、楽しい人たちだ。