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Keep My Word

19歳から旅を始めて、スコットランドで英語を学び、アルゼンチンでスペイン語とタンゴを学び、メキシコではサルサをかじり、オンライン英会話/スペイン語スクールを運営している男のブログです。海外滞在歴10年、50カ国ほどぶらぶらしました。

リーダーに必要なビジョンについて考えてみた:衆議院の解散について

衆議院が解散した。

【速報・書き起こし】公示日の0時に合わせ、各党代表がネット上で「第一声」

このなんとも胸に響かない各党代表たちの声。 目先の議席の獲得にしか興味がなく、その先の日本のあるべき姿に語っている政治家は一人もいない。

アベノミクスは本来はその「あるべき姿」を示すべき施策だったはずだが、この2年間ですっかり化けの皮が剥がれ、国民の我慢も限界に達しているような気がする。インフレ・円安の先に「日本のあるべき姿」があるとはけっして思えないし、円安で得をするのは日本人ではなく、外国人旅行者と投資家たちだけではないのだろうか?

リーダーに必要なのはビジョンだ。

その思いをより一層強めたのは、3年前に起こったノルウェー連続テロ事件だ。1人のノルウェー人が合計77人名の人たちを殺戮した痛ましい事件だった。

ウトヤ島の銃乱射では、ノルウェー労働党青年部の集会が行われていたので、多くの10代の若者が殺された。ストルテンベルグ首相はその痛ましい事件が起こった二日後に下記スピーチを行い、世界中から喝采を浴びた。

私たちの国は小さいですが、誇るべき市民による国です。私たちはいまだ起きたことにショックを受けていますが、私たちは私たちの価値を放棄することはありません。私たちのこの事件に対する答えはより民主的に、より開放的に、そして人間性をより豊かにする、ということです。...しかし、決してナイーブになってはいけません
CNNでインタビューされた労働青年同盟の女の子よりもそのことをうまく話した人はいない。彼女は次のように話しました。「ひとりの男性がこれだけの憎悪を表すことができたのです。私たちが共にどれだけ大きな愛をみせることができるか、考えてみてください」)

ノルウェーの悲劇を乗り越えようとするストルテンベルグ首相のスピーチ全文 より引用)

世界最大の短時間大量殺人犯が自国で生まれ、そして被害者のなかには首相自身の知り合いも含まれていた。それでも、今起こっている悲劇から目を背けず、なおかつその先にある「ノルウェーという国のあるべき姿」について語っている。それが、リーダーのあるべき姿ではないだろうか?

構造改革や消費税増税、安全保障問題など考えるべき問題は山積みだが、まずは日本という国が今後どのような国になるべきなのか、そのことをきちんと示す政治家が今の日本には必要だと思う。そして、それを語る必要すら政治家が感じていないようであれば、それはきっと我々一人一人にも責任があるのだろう。

「大義なき選挙」であることは間違いないが、これからの日本のあるべき姿について、一人一人が考えるにはいい機会なのかしれない。