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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ソーシャルビジネスを学ぶ高校生たち

ソーシャルビジネスについての講演を都立千早高校で行った。 千早高校では選択科目として「ソーシャルビジネス」があるとのことだ。

自分が高校生の頃は、「西洋美術史」など牧歌的な選択科目があったが、時代は変わった。

ソーシャルビジネスには二つのミッションがある。

「社会的な課題の解決」と「利益の共有」だ。 どうしても貧しい人たちを救うという側面が強調されがちだが、それだけではない。だからあらゆるビジネスがソーシャルビジネスとなり得る。

その例として、UBERクラウドソージングのELANCEを紹介した。

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ふたつともソーシャルビジネスとして始められたわけではないが、UBERメキシコシティにおける大きな問題であるタクシーの問題を見事解決したし、ELANCEは世界中の多くのフリーランスの人々の問題を解決している。

さらに二つとも利益の共有もしっかりとされている。 (UBERのコミッションは既存のタクシーより安価だし、ELANCEも10%をELANCE側に支払うだけでサービスが使える)

2時間も持ち時間があったので、1時間はソーシャルビジネスについての講演にあてて、残りの1時間は質疑応答の時間とした。その質疑応答では、「起業するならば、今したほうがいいか?それとももっと経験を積んでからのほうがいいか?」など非常に興味深い質問がいくつもあった。

自分が高校の頃に「起業」なんて言葉を知っていたか疑問だ。

本当に時代は変わった。

アメリカでは10代の起業家なんてたくさんいるし、日本でも若い起業家が少しづつだが増えている。経験も大事だが、起業すれば多くのことをいっきに経験できるのだから、高校生でも中学生でも起業できるならば、起業したほうがいい。起業までしなくても、ELANCEを使えば、雇用者(経営者)としての経験を積むことが出来るので、そういった意味でも彼らにこのようなサービスを使いこなして欲しいと思っている。

考えてみれば、自分が高校生の頃、まだインターネットなんてなかった。ポケベルが全盛の頃の話だ。なんだか化石時代の話のような気もする。だから、オンライン英会話スクールを経営するなんて想像もしていなかったし、そんなものが世の中に生まれるなんて思ってもいなかった。

だから、これからの20年、また驚くような変化がこの世界に訪れるだろう。

今まで起こったことを考えると、これからのこともとても楽しみだ。 ソーシャルビジネスを学ぶ高校生が出てくる時勢だ。これから日本はもっともっと変わっていくだろう。

それが楽しみだし、自分も彼らに負けないようにこれからも頑張っていきたい。