何を隠そう私は西野亮廣氏のオンラインサロンの会員だ。(まだ半年くらいだけど。)
毎日、彼の投稿を見て色々と勉強している。だから、プペルに対して彼が並々ならぬ時間と努力をかけて作り、それを必死で売っている姿を見てきている。だからこそ、「これはもう名作に違いない!」と思い映画館に足を運んだ。
結果、「なんだか色々と惜しい!」(謎の上から目線。)
一作目でこれほどまでの映画を作るとは恐るべき人だと思う。でも、もう一回見に行きたいかというとノーだし、人に勧めたいともそれほど思わない・・・・とても残念だけど。
挿入歌が残念なことを割り引いても、ほかにも残念なところは多々ある。それはやはり、「言葉の量」だろう。映画とは、言葉にできないことを表現するメディアだ。その観点から言うと、言いたいことを全て言葉にしてしまっている時点で名作とは言えない。(でも、きっと2作目、3作目は名作なはず!)
例えば、駿先生の「千と千尋の神隠し」の電車が海を渡るシーンで、いたく感動して涙しそうになった人は多いはずだ。(自分もそのうちの一人だ。)しかし、あのシーンには色々な解釈が可能で、様々なメッセージを内包している。
作者が正解を言わない限り、解釈に正解はない。だから、様々な人が自分たちなりの解釈をして、物語をもっと広げて鑑賞する。だから、人はジブリ作品を何度何度も観るのだろう。
「えんとつ町のプペル」は解釈の余地がないほど、すべて言葉で埋め尽くされている。もう何度も何度も同じメッセージが語られ、食傷気味になるぐらいだ。
北野武の「HANABI」では意味をなすようなセリフはほとんどないが、最後の「ありがとう、ごめんね」で号泣してしまう人は多いはずだ。人は小難しいことを言わなくても、感動する生き物だ。いかにシンプルにいいたいことを映像で表現するか、それが映画には求められている。
超絶の頭のいい西野氏のことなので、2作目、3作目はきっと大傑作になるに違いない!基本、いい映画のことしか書かないのだけど、あまりに思い入れがある作品だったので、ブログに書いてしまいました、ごめんなさい。
あっ!
例外もある。
今、読み返してもボロクソに言っていて結構ひどい。しかも比較に出すのが、ブニュエルの映画って・・・・・
ただ、言えるのは映画とは「自分自身が真実だと思っていることを映像化」して、「あとは観客を信頼して映像だけでいかに自分の真実を伝えるか」ということに尽きる。
では、皆様良いお年をお迎えください。