Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

Photodiary

レスリー・キーについて思うこと。

何を隠そう、自分は初代レスリー・キーのアシスタントになりそこねた男である。あれは、ロンドンから帰ってきてから数ヶ月後のことだったと思う。ひょんなことから知り合った女性に写真事務所を紹介され、そのつてで彼のアシスタントとして何回か撮影に参加…

意味のない人生の素晴らしさについて

人生に意味はない。人生に意味を求めるのは危険だ。 意味とは何か?それは、あくまで自分や他人の意見の反映であり、しょせんは感情の産物だ。 人生は事実の連続であり、結果の連なりである。それ自体に意味はないし、結果があるからといって、目に見える、…

老いるということについて:太陽と闇

最近、「老い」というものを意識している。それは別に自分が老いたというわけでもないし、老いを怖れているわけでもない。むしろ、「人はどのようなときに老いるのか?」という観点から興味があるのだ。 ここブエノスアイレスでは、老人は元気だ。少なくても…

人生の転機について語ろうか

人はよく自分の人生の転機を語る。例えば、結婚した時、会社を辞めた時、海外に行った時、あるいは誰か大事な人を失くしたとき。 ここ3,4年のあいだに自分の人生はめまぐるしく変わったが、その転機と言えるのが「起業したこと」と「ブエノスアイレスに引…

人生逃げればいい

人生逃げればいい。誰よりも速く、誰も追いつけないくらいの速さで 逃げればいい。 立ち止まって考える暇があれば、逃げればいい。 人から「仕事を辞めたい」と言われたら、「辞めればいい」と答えるし、「恋人と別れることを考えている」と言われたら「別れ…

ただひたすら前へと進むということ:悲しみの瞬間の乗り越え方

人生で思い出す瞬間はたいてい悲しみの瞬間だ。悔恨や後悔、それに羞恥の混ざった瞬間たち、それらを時々思い出しては胸が痛む。 それに反して、楽しかった瞬間というものは覚えていない。固まりとして、ひとつの時として記憶に残っているが、強烈に楽しかっ…

人はみんなひとつのゴールを目指すべきであり、またそれもひとつの通過点にしか過ぎない

人は誰でも夢を描くし、当然自分ももっと若い頃はたくさんの夢があった。まずは世界を旅をしたかったし、そのために英語を話せるようになりたかった。そして、22歳になる頃にはある程度世界を見て、英語で不自由なくコミュケーションを取ることも出来るよ…

思春期ほど生き抜くい時期はない

僕はどうしようもなくザ・スミスが好きだ。より正確に言うと、モリッシーを愛している。 10代の後半は毎日、彼の音楽を聴いて過ごし、19歳の頃にスコットランドの首都エディンバラに留学しても、毎日聴いていた。その頃、一番仲良かったイギリス人のサイ…

去る者は追わず、来るものは拒まず:そして笑って死ぬということ

日本から友人が来て、一週間滞在して、そして日本へと帰っていった。もう10年もの付き合いなので、お互い長い付き合いなのだが、今会ってもそれなりに新鮮な発見があって面白かった。 とある年上の知り合いが「僕は自分と同世代の人間とはあまり付き合わな…

愛することと留まること。

ブエノスアイレスに住み始めて、すでに三ヶ月が経過した。 久しぶりな海外生活なので、とても楽しい。自分にとっては「外国人」という立場でいることは、とても心地が良いことなのかもしれない。アルゼンチン人に会うと必ず訊かれるのが「どうしてアルゼンチ…

そうして生き続けるということ:ブエノスアイレスへ

きっかけは去年行ったインドネシアのロンボク島だった。 何もない辺鄙な島だった。そこでスカイプを使って仕事の連絡を終えたとき、ふと気づいた。「この島で仕事出来るのならば、世界中のどこに行っても同じように仕事が出来るのでは」と。 それから、シン…

生活するように旅をするということ。

ずいぶんと昔の話しではあるが、高校2年の選択科目で「西洋美術史」という授業があった。普段は授業なんてまともに聞かなかったが、この授業のときだけは席を前の方に陣取って熱心に聞いていた。 毎回、授業では世界の巨匠と言われる人たちの作品がスライド…

アーネストとミンとピンジェンとFACEBOOK

最初にアーネストがいて、次にミンがいて、それでピンジェンに繋がった。 昨日はそのピンジェンと彼女の友人たちと一緒に食事をした。とても楽しい時間だった。先月、シンガポール人のミンが東京に来たときに、彼が一週間ほど何の予定もなく東京に滞在すると…

COME TOGETHER! 2011年の抱負

1年の始まりに人は何を思うのだろうか? ある人は目標を立てたり、またある人は久しぶりに家族と再会し、家族との絆に思いを馳せたり、様々な思いを抱くだろう。ただひとつ確かなことは、今日思ったことは来年の同じ日にはきっと忘れ去られ、人は新しい目標…

情報の海をサーフィンし、次世代へと紡ぐということ。

結局、自分は一体何をしたいのだろうか。19歳の夏に日本を飛び出して世界を目指したのは、どのような動機だったのか思い返してみる。それは世界をこの目で見てやろうという前向きな気持ちと、このまま何も成さないで自分の人生が終わってしまうことへの恐…

デジタル遊戯:情報の海を泳ぎ切るために

最近、人類の歴史について考えることがある。そのようなことを考えるといかに自分が矮小な存在であるかに思い当たる。 歴史の重み、歴史のうねりというものを生まれて初めて実感したのはトルストイの「戦争と平和」を読んだときだろうか。その本のあまりのイ…

35歳、立ち止まって考えたこと。

生きるということ、人生について、立ち止まって考えたこと、35歳

書くということ

オンライン英会話スクール、ワンズワードオンライン、松岡祐紀、書くということ、書くという行為

けっして消えない光

旅に出ると、思う。 例えば電車や飛行機に乗り遅れたとき、あるいは予定よりも一本早く乗ったとき。泊まる予定だったホテルではなく偶然通りかかったホテルに泊まることにしたとき。それは旅で起こるごく日常的な光景だ。そんなとき、予定通りに行動していた…

朝早く、鮭定食を食べながら・・・・

今日、なぜか朝起きたら無性に鮭定食が食べたくなり、近所の定食屋に行った。念願の鮭定食にありつき、満足感にうち震えながら、まわりのテーブルを見渡した。 ふと、作業服を来た中年男性と若い男の二人組が目に付いた。きっとあまりに年齢が離れた二人組だ…

2010年の目標

気づいたらすでに二ヶ月経っていた。 2010年は粛々と過ぎ去っていく。毎年、年末はどこか辺境の地へと行くのだが、今年は昨年暮れからスタートさせたオンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」の運営のために、ずっと日本に居た。しかし、どう…

ソーシャルビジネスにいたるまで:ワンズワードオンラインにいたるまで

子供の頃から違和感を感じていた。 それが思春期の頃になると、どうにも耐え難いものとなり、そとへと飛び出した。 高校三年生の頃にヨーロッパを旅し、絶対にここに住んでやると心に誓った。翌年、留学すると決めた国スコットランドまで陸地伝いで行くとい…

オンライン英会話スクール

唐突だが、オンライン英会話スクールを始めることになった。 無理矢理こじつければ理由はいくつか思いつくが、本当はごく感情的な理由から始めることになった。 個人的に付き合いのあるフィリピン人の先生の待遇があまりにひど過ぎ、だったら自分で始めよう…

豊かさについて

最近、「豊かさ」について考えている。 フィリピンから先週戻ったばかりだから、そんなことを考えてしまうのかもしれない。仕事でフィリピンに行ったので、結局はマニラにしか滞在できなかったが、そこに住む人々の持つある種の熱にやられた。 なにも「フィ…

パレスチナを遠くに想う。

パレスチナは遠い。 中東は僕がこの世界で、旅するのを唯一避けている地域でもある。 宗教的な事柄について無縁に生きてきた人間にとっては、かの地は旅するにはあまりに重い土地である。 20歳の頃に、イスラエル人のエイタンという二歳年上の男に出会った…

「GOOD ORDINARY PEOPLE」

写真展の告知 2009年6月29日から7月31日まで下記にて写真を展示します。 □ 場所:社団法人日本外国特派員協会(通称:プレスクラブ) ■ 住所:東京都千代田区有楽町1-7-1 電気ビル北館20階 □ 連絡先:(03) 3211-3161 ■ 展示内容:GOOD ORDINARY PEOPLEおよび…

世界から見た日本人

日本人は優秀だ。 最近、そんな風に思えるようになってきた。 昔はなんだか粗ばかり見えたが、世界を旅し、実際に海外の企業と取引するようになり、日本人の善良さや仕事に対する姿勢というものに非常に共感を覚えるようになった。 GW中にベトナム・香港・マ…

GOEMONについて

今年最低の映画を見た。 「GOEMON」だ。 ものすごく残念な作品だ。 役者も映像も素晴らしい。しかし、映画としては最低だ。 芸術の定義は難しいが、ただひとつ言えることはこの監督が頭の中で思い描いていることは、単なる自己満足であって芸術でもなんでも…

ノーベル賞受賞者のユヌスさんの講演

今日は2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユネスさんの講演を聴きに行った。とても印象的だったので、ここにその内容を書いてみようと思う。(講演は通訳なしで行われ、録音したわけでもなく、自分のメモ書きから書き起こした要約です) 200…

日曜日の結婚式

気持ちのいい日曜日だ。 いつもより少し長く感じられた冬がようやく終わりを迎え、夏の香りがすぐそこまで漂ってきている。こんな日に結婚式なんて、最高だ。 友人に写真撮影を依頼されたので、久しぶりに結婚式の撮影をしてきた。最後に結婚式を撮ったのは…