Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

日曜日の午後に思ったこと:団地買いました。(絶賛リフォーム中)

最近、団地を買った。

より正確に言うと、買わされた。

 

三度の飯より物件情報を見るのが好きな妻に、買わされたのだ。

 

ブエノスアイレスから日本に帰国して一週間後に北千住のボロい三階建ての一軒家を1千万円のローンを組んで買わされそうになったことを考えれば、被害は最小限に済んだのが不幸中の幸いだ。(ニコニコ現金払いで買える程度の物件にしたが、リフォーム代がばかにならず、結局は湯水のようにお金が消えていく日々を送っている)

 

ブエノスアイレスに持っていた物件を売った金目当てで、妻がひたすら物件を買いたがり、自分としては3,4年はタンゴでも踊って悠々自適に暮らすつもりがもう金がない。

 

こんなことを自虐的に周囲にもらすと「私だったら、自分のお金を使われるなんて絶対に許さない!」と言われるが、世の中にはマイホームを30年ローン組んで買わされる男が後を絶たないので、それに比べると随分とマシだとは思う。

 

それに世の中には、いい年越えたおっさんどもに「おこずかい制」という奴隷制度をひく怖い妻もいるので、それに比べると自由に生きているほうだ。(僕の高校の同級生には年収1千万近く稼いでいるのに、毎月3万円のこずかいでやりくりしている奴もいるし。)

 

妻いわく「お金は使ってなんぼ!」というが、それはそれだけ稼いでから言うべきことだとは思う。(彼女は最近まで無職だったけどとある不動産会社で物件情報を書く仕事を始めたので、心底良かったと思っている)

 

そして、僕は生まれて初めてイッセイミヤケのジャケットを買った。サンプルセールだったので、三万円しかしなかったけど、イッセイミヤケのジャケットを買ったのは生まれて初めてのことだ。

 

僕のお金が壁紙や天井の張り替え、洗面台、それにまともに買うと5万円もするという引き戸に変わっていくので、とてもささやかな抵抗を試みてみた次第だ。

 

だからと言って特別感慨深いこともなく、やはり妻の言うとおりお金は使ってナンボであることには変わりない。

 

世の中にはお金を稼ぐのが上手な人と、お金を使うのが上手な人がおり、彼女は完全に後者なのだろう。そして、僕は発展途上ながら、お金を稼ぐのがまだ上手な方だとは思う。そして、このスピードでいくと、もっと上手くならないとこの先なかなかままならないとは思う。

 

ビットコインやベーシックインカムなどの動きをみていると、将来的にはお金はなくなっていく方向にはなるとは思うが、それはまだまだ先の話だ。でも、きっと自分のような性質な人はお金がなくなっても仕事はしていくだろう。

 

最近、新橋にビルを持っているお金持ちの会計士さんに「結局、仕事は人が全て。いかに人と出会い、人脈を築いていくかだ」と言われたが、確かにその通りだとは思った。人は仕事のために人脈を築こうとするが、僕は人と出会うのが楽しいので仕事をする。

 

自分が出会ったことがないような価値観を持っている人と出会うと興奮するし、彼らが見せてくれる新しい世界を見るために常に何か新しいことを自分も彼らに提供できたらと願っている。

 

願わくば自分にしかできないようなことで、彼らに新しい世界を見せられたらとは思う。これからは人生100年と言われているので、まあどうやら時間はたっぷりあるだろうし。

 

そろそろ仕事をしよう。