2日目はジョドプル市内のラジダリサ病院に行った。ここはマハラジャが運営している病院で、いたるところに一族の写真が飾られているのが印象的だった。
最初はそれほど人がいなかったので、「今日はそれほど大勢来ないのかな」なんて甘く考えていたが、後から後から人が来て、施術場所だったロビーは大混雑となった。
施術の順番を決めるインド人女医がその状況にテンパったのか、時折彼女の怒号が聞こえてきたが、それほどのカオスだった。
個人的に最も印象深かったのは、インド人の若い医者たちの非常に協力的な態度だった。彼らはCS60のことを根ほり葉ほり聞いてきて、とても興味を持っているようだった。
特に印象的だったのは、病院スタッフの若い男性が40肩のように全く右腕が上がらなかったのを、ものの1分もかからず上がるようにした時だ。僕の担当だったその若い医者は「マジか!」と思わず呟き、そのあと握手を求められた。
(真ん中のイケメンの彼が、右腕が上がらなかった人です。後ろの強面のおっさんではありません・・・・)
西村先生は日本の名だたる病院で施術をしたことがあるらしいが、そこでは治すたびに医者たちは引いていったと言っていた。それを考えると、非常に対照的な反応だった。
WIFIやフィンテックと同じように最先端の技術は発展途上国の方が普及しやすい。例えばケニアでは、国民の70%以上がM-PESAという電子マネーを利用している。そのようなことがCS60で起こらないとは限らない。
インドの病院で当たり前のように施術をして、当たり前のように治っていく人々を見ると、当初怪しいと思っていたCS60が近未来的な最先端の医療行為に思えてきた。
よく人々は既得権があるから日本や世界で普及するのは難しいと言うが、何も難しいことを考えずに、「本当に必要としている国で、本当に必要としている人たち」にCS60が届けばいいと思う。
インド人たちはシンプルに「治りたい」と思い、インド人の医者はシンプルに「治したい」と願っている。だからこそ、このインドという地ではCS60が想像以上に効果を発揮するのだろう。
近い将来、あなたがインドを訪れて、ちょっとした病にかかった時に病院に行ったら、変な形をした金属の玉で擦られた・・・・なんてことが起こるかもしれない。
そうなる未来を思い描きながら、これからもCS60による施術をしていこうと思う。