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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

第2回インド施術キャンプ:3日目 ケル村にて

3日目は前回のインド施術キャンプの時にも訪れたケル村に行った。個人的にはこの日の施術が一番楽しかった。理由は明白だ。ヒンディー語と英語の通訳についてくれた女子中学生たちが素晴らしかった。

 

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リミジムと言う少女はとても聡明で、CS60の仕組みをそれほど細かく説明されていないのに、勘が良くて施術の様子を見て瞬時にその仕組みを理解したみたいだった。

 

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(アシスタントにはもう一人長身のジャンビが加勢してくれて、とても施術がしやすい環境だった。写真のターバン姿のインド人は4つの村を束ねており、CS60のチームを村に招待したいと言っていた。)

 

あとでインド人コーディネーターのカプールさんが教えてくれたのだが、彼女たちは本当にすごいと。

 

明らかに症状が改善しているインド人たちでも、彼らはもっと施術をしてもらいたいから中々ベッドから降りようとしない。しかし、そんな彼らに彼女たちは「あなた、本当は治っているでしょ。嘘つくんじゃないの。」と優しく諭していたとのことだ。

 

結局、夕方までに村人たち全員の施術を終えた。そしたら、女学生たちが自分たちも試したいということで何人かお遊び程度だったけど、施術をしてあげた。

 

そのお礼なのか今度はジャンビが肩と頭をマッサージしてくれた・・・・いい子たちだ。

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(ちなみにずっと僕の施術を見ていたリミジムは絶対施術されるのは嫌だけど、自分はCS60の施術者ならなりたいとのことだ・・・・気持ちは分かる。)

 

リムジムは踊りがすごく上手で、僕もタンゴやサルサなら踊ると言ったら、なぜかダンス大会が開催されることになり、オーディオがある部屋へと連れられて行った。

 

 

踊りとしては地味なタンゴを披露するのはどうかと思ったので、メキシコで習ったクンビアを彼女たちにちょっとだけ手ほどきをして踊った。1人で踊れと言われたが、タンゴもサルサもクンビアもペアダンスなので、彼女たちを道連れにした次第だ。 

 

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その後も延々とダンスは続き、他の施術者たちもほぼ強要されて踊らされた・・・・今後、インドに派遣されるCS60施術者たちの募集要項には、必須のスキルとして「ダンス」 が明記されることだろう。

 

考えてみれば、僕たちはなんの共通項も持たない集まりだ。世代も人種も性別も違うし、母国語も違う。でも、ちょっとしたきっかけでこんなにも親密になれるのだ。こういう瞬間を増やすことで世界はより親密に、暖かい場所になっていくのだろう。

 

人々は「世界を変えたい!」「世界をよくしたい!」と壮大なことを言うけど、そんなこと言っている暇あるなら、ダンスの1つでも身につけたほうが身のためだ。

 

彼女たちが大人になる頃には、インドで職業の選択肢のひとつとして「CS60施術者」が確立されていればと願っている。