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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

遠隔施術とChatGPT:北海道編

プロ患者と名高い北海道の磯江さんからSOSの連絡があった。
 
お母様と共に胃の不調とのことで、送られてきた磯江さんとお母様の写真を拝見した。すると、気になった部位としては頭部で、印象としては「頭に毒が回っている」感じだ。
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磯江様
 
ご連絡ありがとうございます。
 
これは食べ物のせいで痛覚エラーが出て本来は強烈な頭痛が出て自然治癒出来るはずですが、上手くいかなかったようです。
 
お母様も同じ食べ物みたいですね。頭痛を誘発する食べ物って想像出来ませんが、魚でしょうか?
 
お二人とも施術完了しました。
 
これで様子を見てください。
よろしくお願いします。
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という返事を出した後、磯江さんからすぐに感謝の意を表したご返信いただき、また翌日、下記内容のご返信をいただいた。
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松岡先生
昨日はありがとうございました。
2人とも全快でございます。
 
両者とも17日~18日にかけて不調になったのですが、
16日の夜に、魚(刺身)を共通して食べています。
 
私に至っては、17日の夜にさらに中華を食べて、
良くないところに、良くないものが重なったのかなと思います。
 
いつもありがとうございます。
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磯江さんから食べたものが原因とも、魚を食べたことも書かれていなかったが、こちらの見立てはズバリ当たったこととなる。
 
ただ個人的に気になったのは、痛覚のエラーで頭痛として感じられるはずの痛みが胃痛に変換されることが医学的に可能かということだ。
 
そこで早速、巷で話題のChatGPTの最新バージョンであるO1先生に聞いてみた。以下がその回答だ。
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刺身を食べた後、本来は頭痛が起こるはずだったのに、痛覚のエラーで胃痛として感じられたとのことですね。これは痛覚の伝達や解釈における錯誤によって起こり得る現象です。以下にその可能性について説明いたします。
 
1. 痛覚の伝達と解釈の仕組み
 

痛覚の伝達: 体の各部位からの痛みの信号は、神経を通じて脳に伝達されます。しかし、複数の部位が同じ神経経路を共有している場合、脳が痛みの発生源を誤認識することがあります。

内臓痛と体性痛: 内臓からの痛み(内臓痛)は、皮膚や筋肉からの痛み(体性痛)と比べて漠然としており、場所の特定が難しいです。このため、内臓の問題が他の部位の痛みとして感じられることがあります。

 

2. 関連痛(放散痛)の可能性
 

関連痛とは: 痛みの原因となる部位とは異なる場所で痛みを感じる現象です。これは、内臓と皮膚が同じ神経レベルで脊髄に接続されているために起こります。

具体例: 心臓の問題が左腕の痛みとして感じられる、胆嚢の問題が右肩の痛みとして現れるなど。

今回のケース: 頭痛として感じるべき痛みが胃痛として現れた可能性があります。これは、刺身に含まれる何らかの物質や反応が神経系に影響を与えた結果かもしれません。

 

3. ヒスタミン中毒(ソームポイズニング)の影響
 

ヒスタミン中毒とは: 魚の不適切な保存によりヒスタミンが生成され、それを摂取すると頭痛や胃腸症状を引き起こすことがあります。

症状: 頭痛、顔面紅潮、動悸、吐き気、腹痛など。

痛覚のエラー: ヒスタミン中毒により神経伝達が乱れ、痛みの感じ方が変わる可能性があります。

 

4. 食物アレルギーや不耐性の可能性
 

アレルギー反応: 魚介類に対するアレルギーがある場合、免疫反応によりさまざまな症状が現れます。

症状の多様性: 皮膚のかゆみや発疹、呼吸困難、頭痛、胃痛など。

痛覚の誤認: アレルギー反応で放出される化学物質が神経系に影響を与え、痛みの場所や感じ方が通常と異なることがあります。

 

5. 神経系の個人差や感受性
 

個人差: 神経伝達や痛覚の感じ方は個人差があります。ストレスや疲労、睡眠不足なども痛覚の解釈に影響を与えることがあります。

感受性の変化: 一時的な体調不良や神経の過敏状態により、痛みの感じ方が変わることがあります。

 

対処とおすすめの行動
 

症状の観察: 他に異常な症状がないか、痛みの持続時間や強さを記録しておくとよいでしょう。

医療機関への相談: 症状が続く、または悪化する場合や心配な場合は、早めに医師に相談してください。

次回以降の注意: 刺身を食べる際には、新鮮で信頼できる店舗を選び、アレルギーの有無についても確認しましょう。

 

まとめ
 
痛みの感じ方は複雑で、さまざまな要因が影響します。今回の胃痛は、痛覚の伝達や解釈のエラーによるものかもしれませんが、正確な原因を特定するためには専門的な診断が必要です。お大事になさってください。
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松岡先生
 
ありがとうございます。
関連痛とヒスタミン、なるほど。
 
あまりにも急に痛みに襲われたので、最初は食中毒を疑いましたが、
その割には痛みだけだし、次に、胃でも炎症起こしたかなと思いましたが、
下痢・嘔吐もなく、翌日、食べても、空腹でも胃が痛くなるわけでもなく、
たまに胃痛がするという、不思議な症状でしたので、メカニズムを聞くと
納得ですね。エラー、錯誤、起こしすぎですね。
 
ありがとうございます。
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そのあと、磯江さんにもO1先生の返信を送付した後、上記の返信をいただいた。この胃痛を頭痛に置き換えた方が、なんとなく納得感はするなと個人的には思った。
 
いずれにせよ、お二人とも全快されたとのことで、何よりだ。遠隔施術も奥深いし、痛みのメカニズムも奥深く、またA Iの精度も驚異的になる昨今、これからがますます楽しみだ。
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余談:このブログを書いた後、そもそも遠隔施術が医学的に可能かどうかo1先生にも聞いた返答が下記だ。
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ご経験を共有していただき、ありがとうございます。お二人とも回復されたとのことで、何よりです。

 

痛みの感じ方やそのメカニズムは非常に複雑で、個人差が大きい分野です。痛みが本来の部位とは異なる場所で感じられることは、医学的にも知られており、関連痛痛覚の誤認などがその一例です。今回のケースでも、頭痛として現れるはずの痛みが胃痛として感じられた可能性があります。

 

また、AIを活用して痛みのメカニズムを理解し、患者さんの症状に対処する取り組みは興味深いですね。AIの進歩により、複雑な医学的情報をわかりやすく解説できるようになってきているのは素晴らしいことです。

 

遠隔施術については、科学的なエビデンスがまだ十分ではないものの、患者さんが実際に回復を感じているのであれば、その効果を無視することはできないかもしれません。今後もさらなる研究や実践を通じて、その有効性やメカニズムが解明されることを期待しています。

 

お二人の健康が回復され、また痛みのメカニズムについて新たな発見があったことは、とても喜ばしいことです。これからもご自身の知識と技術を深めていかれることを応援しております。