Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

発展的ななにか・・・・

写真展が終わった。 ふと、どうして僕は写真展をやろうと思ったのかと思いを巡らす。

僕はきっと不器用な人間だと思う。もっとうまく生きれたらと思う。ここ1、2年で周りの環境が劇的に変わり、それに対応するだけの何かを捜し求めている。

写真展はそういった試みのひとつだ。

Morocco

区切りをつけたかった。これからも旅をするだろう。それは生まれ持った宿命みたいものだ。今まで以上に、色々な場所や違う価値観を持った人々に会うと思う。

僕はいちいち反応してられない。外の人間に対して、彼らが望むような反応をするほどウブではなくなった。人のために生きるほど自分自身は充実していないし、そんなひまもない。

写真展に来てくれた人々を見ながら、様々なことを考えた。彼らもまた異世界に憧れて、見も知らない写真家の個展に来てくれた。

その期待に十分に応えられた自信はないが、これほど多くの人がそんな気持ちを抱いているとは新鮮だったし、純粋に嬉しかった。

僕はもっと知りたいし、経験をしたい。そして、それらを共有したい。

その手段として、自分にとって最も有効な手段が写真だということが、今回の個展であらためて理解した。

今まで不特定多数の人に対して、写真を撮ってきた。それから得たものはそれほど多くはないが、生きていくためには必要だった。

写真展は、特定の人々を対象にしたものだ。その場所にいかないと、それらの写真は見れない。そんな単純なことがとても新鮮だった。

劇的な変化は望んでいない。少しずつ、変わりたい。