Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

粘菌コンピューター

せつなさとは何だろう?
今日、音楽家の友人と話しているときに話題に上った。
彼女はかなり高い頻度でせつなさを感じるという。

最近はせつなさより、もっと生々しい人間の感情を感じることが多くなったような気がする。きっとどっぷりと浸かっているのだろう、俗世間という現実に。

自分が本当に撮りたい写真を撮っているときは、せつなさで胸が締め付けられることがある。

この一瞬を永遠に繋ぎ止めたいと切に願うとき、あるいはそこには自分ひとりしかいなくて、誰にも今この瞬間は本当には共有できないと悟るとき、せめての償いで写真を撮る。

そんなときはせつなさでいっぱいだ。

日常生活でもっとせつなさを感じるときはあるのだろう。
ただ今自分の生きているスピードが早すぎるのだ。

せつなさについて、また粘菌コンピューターについてなど今日は色々なことを語った。
ちょっと歩みを止めてみようと思う。
何も前へ前へと進むのが、前進しているとは限らない。
粘菌コンピューターよろしく、様々な可能性や方向性があるのだ。

しかし、彼女いわく粘菌コンピューターの思考方法は結局人間に近いものだという。ということは、初めからなにもそんなもの開発する必要がなく、人間そのもので十分ではないかとのことだった。

せつない話だ。