Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

日々の選択

時々、自分が心底馬鹿ではないかと思うことがある。
たとえば、今日は20回以上も作ったことのある麻婆豆腐のレシピが分からなかった。

ファイルされたレシピを見て、「おっ、砂糖も入れるのかと」と今更ながらに驚く始末だ。

そんなアンポンタンな脳みそでも、10年以上も前のどうでもいい世間話のディテールまで覚えていることもある。

脳の仕組みは複雑だ。

あわよくば効率よく脳を使いたいが、そうもいかない。
肝心なときに肝心なことを忘れていることもある。
人間は脳を30%しか使っていないということだが、人間の精神力が残りの70%を使いこなせないので、そういうことになっているのかもしれない。

簡単な料理のレシピをいつまで経っても覚えられない人間が、今の二倍以上の処理力で物事を処理することに耐えうるだろうか?

このあいだ「フェルマーの最終定理」という本を読んだが、肝心なのは脳のスペックではなく、それを支えるだけの精神力だと思った。

人間何をやっても駄目なときと、たいした努力をしなくてもうまくいくことがある。
人生なんてその繰り返しだと言っても過言ではない。

しょせん、人間の脳は30%程度しか使われていないのだ。
能力にそれほど差は出るはずはない。日々の選択によって、少ない才能を伸ばすことも可能だと思う。

レシピを覚えられない人間は、レシピを自分で作ればいい。
いつもの麻婆豆腐に、いつもは入れないニラを入れながら、そんなことを思った。