Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

中道を往く

物事には許容量というものがある。
失敗は誰でもするものだが、それがある程度を超えると取り返しのつかないことに繋がる。

全く同じことが成功に対しても当てはまる。
「子豚はぶくぶく太るが、太りすぎた豚は屠殺される」というように、欲張り過ぎるとあっという間に転落してしまう。

人間は失敗には馴れているが、成功には馴れていない人が多い。
誰もが道半ばで、どうにもこうにもにっちもさっちもいかないというのが、人生というやつだ。

それで急に金銭的に大きな成功などを収めてしまうと、とたんに欲深くなり簡単に自分の許容量というものを超えてしまう。それまでと同じように着実に生きていれば、成功は維持できるものだが、そうそう人間は謙虚になりきれないものだ。

ほどほどが一番なのかもしれないが、それが一番難しい。
どこまでいって、何をすれば自分は満足できるのだろう?
よく人はビジョンを持って生きろ、というようなことを言うが、実際そんなことを真剣に考えている人に出会ったことはない。
ほとんどの人が今この瞬間を刹那的に生きているだけで手一杯だ。

時々、自分の限界はどこだろうと疑問に思うことがある。
僕は昔から物事の見極めが早かった。
駄目だと思うと、すぐに違う方法を考え切り抜けてきた気がする。
なるべく自分が手におえる範囲で生きてきた。
なんだかそれにも飽きてしまった。

許容量を少し超えたところが限界なんだろうなと気がする。
それを超え過ぎても駄目だし、手前だと同じことの繰り返ししかならない。
自分を成長させるためには、その最後の一歩を踏み出して進むべきなんだろう。
その瞬間が今では待ち遠しい。