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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

ガイ・フォークス・ナイトという名のお祭り騒ぎ

今日は「ガイ・フォークス・ナイト」だ。
スコットランドエディンバラに住んでいた頃、初めてこの日を迎えたときは心底驚いた。

夕方になると、街のいたるところで爆薬の音が聞こえ、街全体が異常に騒々しくなる。
友人のサイモンに聞くと「国会を爆破しようとしたが、失敗し死刑になったガイ・フォークスなる人間を記念する日だ」と教えられた。

スコットランドイングランドはライバル関係にあり(イングランド人はスコットランドのことなんて歯牙にもかけないが)、そのイングランドの国会を爆破しようとしたガイ・フォークスは「たいした奴」だと讃えられているらしい。

スコットランドのこの日は、まさにお祭り騒ぎであり、罪人を罰するというような陰険な雰囲気は微塵も感じられない。

ロンドンで住んでいた頃も、「ガイ・フォークス・ナイト」を経験しているはずだが、なんの記憶に残っていないのは、やはりエディンバラのほうがはるかに規模も大きく、騒ぎが大きいのだろう。

日本だと226事件に相当する事件だろうか・・・・少し違う気がするが、死刑になった人物をネタに毎年ばか騒ぎする人たちを見ると、文化的な懐の深さを感じてしまう。