「第一の高い目標は、人の役に立つ製品やサービスを提供することである。それが経済的に成功するのは、おまけなのだ」 タラ・ハント
そもそもワンズワードオンラインを始めたきっかけは、JOYさんとの出会いであり、彼女が不当な扱いを受けていたことに腹を立てて、一緒にオンライン英会話スクールを作ることになった。ただやるからにはビジネスとして成立させる必要があるので、「英語を習得するためのベスト」なサービスは何かと考え、サイトのコンテンツを作り込んでいった。
一番頭を悩ましたのは、レッスンのカリキュラムに関してだった。やはりきちんとしたコースを作って提供したいと思い、JOYさんにも相談したが彼女いわく「既存の語学学校とマンツーマンのオンライン英会話スクールの最大の違いは、学校だと既存のテキストベースで授業を行う必要があるけど、オンライン英会話スクールの場合は一人一人のニーズにあった教材を都度ピックアップできるから、その人にあったレッスンにカスタマイズすることができるから、そんなことは必要ないわ」とのことだった。
確かにそのとおりなのだが、サイトでそれを説明するには無理があるので、ありきたりだが「質の高いレッスン」などと謳うしかなかった。だが、最近うちのレッスンをブログなどでアップしていただく機会が増え、本当に「質の高い」レッスンを実施しているということが浸透してきている。
1. 英語学習上達への道
2. ほぼ毎日英語学習日記
3. そこそこに、ほどほどに。
いくらサイトに「優秀な先生」「質の高いレッスン」などと謳っても実体が伴っていなかったら本末転倒だが、「英語を本気でマスターしたい人たち」に本当に役に立つサービスを提供することによって、彼らのコミュニティに取り上げられるようになった。
これがタラさんが言う「ギフト経済」が成せる業なのだろう。いわく「高い目標を持つ企業は、製品やサービスを通じても、それ以外の形でも、コミュニティに貢献する。この貢献を、私は「贈り物」と呼んでいる。つまりギフト経済のギフトである」とのことだ。
僕たちは金銭的な見返りを第一義に置かず、まずは質の高いサービスを提供することを考えた。必ずしも「正しい」ことをやるからといって成功するわけではないが、正しくないと成功出来ないのがギフト経済だ。
無料でグループレッスンを行っているのも、コミュニティに貢献することを考えてのことである。今後は似たような志を持つ企業が増え、「安かろう悪かろう」のサービスを提供している企業はどんどん消えていくのだろう。
ツイッターノミクスは今後の企業のありかたを占う上で、必読の書であることは確かだ。