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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

オシムの言葉:社会貢献について

このあいだぼんやりNHKを見ていたら、母国に帰国したオシムが少年たちにサッカーを教えている映像が流れた。

そして、その少年の一人がオシムに「プロになりたいけど、どうすればいいですか?」とオシムに訊いていた。

するとオシムは「パスを練習しなさい。特に試合中にパスを練習しなさい」と即答した。

ドリブルでもなくシュートでもなく、パスを練習しろと。しかも試合中にパスを「練習」することが重要だと説いていた。「さすがオシム、深いな」と思った。ドリブルやシュートは自分本位の考えでも素晴らしいプレーができるが、いいパスを出すには試合全体を見て、その流れを理解していないとできないプレーだ。

これを人生にも置き換えることもできる。
自分のことばかり考えて生きていても、一向に上のステージにいけないが、自分自身の一挙手一投足を客観視して、社会全体にどうやって自分のアクションを寄与させるか考えれば、おのずと道は開けてくる。

サッカーと同じく試合を決定付けるキラーパスを何度も通すことは難しい。横パスやバックパスでもそれが試合全体の流れを読み、きちんと考えられていたものであればいい。ようはいかに自分を客観視して、全体を見れるかだと思う。

「自分さえ良ければいい」という考えはすでに時代遅れになりつつある。ウェブのおかげでサービスの可視化が進んでいるので、「ニセモノ」は生き残れなくなってきている。以前だったら誇大広告してもバレようがなかったが、今では口コミサイトやブログなどで袋叩きになる。個人が全体に影響を持ち得る世の中になったわけだ。

よってますます「いいパス」を出すことが重要になってくる。願わくば、死ぬまでに全盛期のストイコビッチのような芸術的なスルーパスを出したいものだ。

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