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旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

パーマネント・バケーション

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昨日、ボラカイ島をあとにして、マニラからバスで4時間ゆられて、今はスービックというところに滞在している。フィリピン関係の本を読み漁ってみて、そのなかでスービックはフィリピンのなかでも天国のように住み心地がいいという記述を読んだので、興味を覚えてやってきた。

元々は米軍の基地だったので、そのインフラがすべて引き継がれており、発電所なども自前で備えているので、スービックのFREE PORT ZONE に限って言えば、アメリカに暮らしているのと変わらない生活が出来る。

一応、観光地でもあるので、かなりの数のリゾートホテルもある。

米軍がスービック基地を1991年にフィリピンに返還した直後は大量の失業を産んで苦しんだらしいが、今は経済特区となり、外国企業を誘致して、かなりの成功を収めている。

マニラに比べれば、空気もきれいでたしかに過ごしやすい場所だと言える。

ただ、少し退屈な場所でもある。きっとマニラに住んでいる人たちが息抜きに来る場所なのだろう。マニラは交通渋滞がひどく治安も悪いところが多いので、そのような場所から3,4時間で来れるスービックビーチは彼らにとってはうってつけのリゾートと言える。

マニラ、ボラカイ島、スービック、台北と今回の旅行では四箇所の土地を回ったが、住みやすさで言えば台北が一番かもしれない。ただ東京と比べると、どの土地も見劣りするのは事実だ。

僕の好きな映画にジム・ジャームッシュの「パーマネント・バケーション」という映画がある。18歳のころに見たきりなので、細かい内容まではよく覚えていないが、そのなかに次のような一節がある。

”ひとつの場所にいると、やがて嫌悪感がやってくる。そうなると、もうだめだ。その土地を離れないとだめになる”

この映画を見た頃は日本が大嫌いだったが、今ではどうにも離れがたい魅力を感じている。ただ今回のように色々な土地を旅すると、非常にいい刺激となる。それを今後どう活かすかが今後問われているのだろう。